Tharsher(PRSPCT)来日記念特集

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ハードコア・ドラムンベースというスタイルを世界に知らしめたレーベル「PRSPCT」のオーナーであり、The Hard WayやThe Dead Cvlt(現TDC INC)のボーカル/ギター、そしてハードコア/ドラムンベース・シーンのトップDJとして知られるThrasherの来日を記念してGHz Blogにて特集記事を公開!

第一弾はThrasherとPRSPCTの魅力を纏めてご紹介します!

Trahser(PRSPCT)
ハードコア・ドラムンベースをメインに、ハードコア・テクノからブレイクコア、ジャングル、テラーコアなど、ハイクオリティでエクストリームなダンスミュージックをリリースしているレーベルPRSPCT のレーベル・オーナーであり、ハードコア・ドラムンベース・シーンのトップDJ。

オランダはロッテルダムを拠点に活動しているGareth de WijkことThrasherは、10代前半の頃からパンク・バンドで活動を開始し、以降10年間に渡って様々なバンドに参加。オランダのパンク・バンドThe Apersのギタリストとしても一時期活動しており、レコードもリリースしている。その後、バンド活動を経てロッテルダムの伝説的なクラブNighttownにてブッキングの仕事をしていたThrasherは、当クラブでドラムンベースのパーティーを開始。既存のドラムンベースよりも、さらにダークでハードなスタイルを追い求めていく過程で、PRSPCTがスタートする事になった。2005年からはレーベルとしてもPRSPCTは活動を開始し、現在までに膨大な数のクラシックを残している。

Thrasherの揺るがない強固なパンクスピリットがそのまま反映したレーベル・カラーには世界中のリスナーやアーティスト達から絶大な信頼が寄せられており、ドラムンベースやハードコア・テクノ・シーンを中心にPRSPCTのファン層は今も拡大を続けている。DJとしては、ハードコア・ドラムンベースを中心にブルータルなスカルステップから、インダストリアル・ハードコアやUKハードコアをミックスする縦横無尽なスタイルを早い段階で確立しており、クロスブリードの原型をDJの視点から作り上げていた。ThrasherのDJスタイルはPRSPCTと同じくシーンを超えて人気を得ており、ヨーロッパ、アメリカ、メキシコ、日本、中国など、常に世界中を飛び回っている。



2000年代にイギリス~アメリカ~ドイツ~ロシア~オーストラリアを中心に巻き起こったハードでダークなドラムンベースの地下ムーブメントに対するオランダからの回答として、PRSPCTは2005年にLimewaxとDJ Hiddenのスプリット・レコードをリリースしてシーンに参戦。以降、PRSPCTはCounterstrike、Eye-D、Donny、Machine Code、Dub Elements、Broken Note、Cooh、Gancher & Ruin、DJ Hiddenの12″レコードを立て続けに発表し、発足から僅か数年でハード・ドラムンベース・シーンの中心的なレーベルとなります。



PRSPCTは伝統的なダーク&ハードなドラムンベースからスカルステップやテクノイドなど、一つのスタイルに囚われずにハードコア・ドラムンベースを追求し、その結果クロスブリードの誕生に大きく関わっていきます。
ハードコア・ドラムンベース/クロスブリードが形成される寸前の2010年にThrasherがFilthcastに提供したミックスを聴き返すと、DJとしてハードコア・ドラムンベース/クロスブリードの原型を映し出しており、Thrasherの存在もこのサブジャンルにおいて欠かせません。

2011年にPRSPCTはDJ Hidden & Eye-Dのアルバム『Peer To Peer Pressure LP』、The Panacea, Gancher & Ruin and Dub Elementsのシングル、ハードコアに特化したサブレーベル「PRSPCT XTRM」を設立し、Bong-RaとThe DJ Producerのコラボレーション・シングル『The Abominable / Bloodclot Techno』など、今に続くハードコア・ドラムンベース/クロスブリードのクラシックを残します。PRSPCTが先導するハードコア・ドラムンベースの流れに多くのレーベル/プロデューサー達は刺激を受け、ドラムンベースとハードコアの融合は活発となり、ハードコア・ドラムンベース/クロスブリードはヨーロッパを中心に大流行します。


2013年にThrasherはBong-Ra、LimewaxとのThe Hard Wayを結成し、ドラムンベース~パンク~ブレイクコア~ハードコア・テクノをシニカルな視点と邪悪なサウンドで混ぜ合わせた唯一無二の楽曲を発表。The Hard Wayはライブ・アクトとしても人気を集め、ハードコア・ドラムンベース・シーンの活性化を進めました。
The Hard Wayの解散後、ThrasherとLimewaxはThe Dead Cvltを新たに結成し、ハードコア・パンクとブラックメタルにドラムンベース~ハードコア・テクノを力技でミックスしたフィジカル度の高い楽曲を展開しています。



2010年代後半になるとPRSPCTはジャングル~インダストリアル・テクノにも力を入れていき、Coco Bryceや[KRTM]、AnDのシングルをリリース。PRSPCTの軸となるハードでダークなサウンドを様々な視点から表現し、幅広いファン層を得ています。Thrasherもドラムンベース~ハードコアをDJプレイによって混合化させ続けており、大型フェスティバルの常連として世界中で活躍しています。

GHz BlogではThrasherへのインタビューを2015年に行っております。こちらの記事も合わせて是非!

“GHz Interview04” THRASHER (PRSPCT Recordings)

THRASHERは7月15日 大阪GR CAFE TERRACE(Face Smash)、7月16日 東京LIVEHAUS(Murder Channel).にて出演!この機会を逃すと次回はいつになるか分かりませんのでお見逃しなく!