Diagnostic – Repercussions

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2000年初頭から中頃に掛けてアメリカの伝説的なブレイクコア・レーベル「Dyslexic Response」やフラッシュコアのパイオニアであるLa Peste主宰レーベル「Hangars Liquides」から数々のフラッシュコアの名作をリリースしていたベルギーの実験的電子音楽家「Jan Robbe(UndaCova/ Erratic/Atomhead)」によるニュープロジェクト「Diagnostic」のアルバムが登場!

今作は、去年12月にMerzbowやSubmechanicalのレコードをリリースしているセルビアのインダストリアル・テクノユニット「Ontal」のレーベル「Jezgro」からCDアルバムとしてリリースされ、今月デジタル版も解禁。
非常に重工な歪みのある電子音とノイズが広がり、SFチックなシンセや機械音がリズミカルにぶつかり合って生み出されるインダストリアルなダウンビートを主体とした楽曲でアルバムは構成されており、UndaCovaやAtohmheadなどのフラッシュコアのスタイルとは違ったエクストリームさも醸し出しています。全体を深みのある低音が包み込んでいて、ドローンやドゥーム的なトリップ感もありながらもテクノなどのダンスフロアにも直結するグルーブさを兼ねそろえており、Jan Robbeの優れたプロダクションが100%発揮された素晴らしいアルバムとなっています。

退廃的かつ神秘さも感じさせる世界観に、まったく先が予想出来ない展開と突き刺さるようなノイズとグルービーな変則ビートはジャンルの概念を超えて多くのリスナーを魅了する事でしょう。
デジタル版にはLa PesteによるKrystal Jesus名義での24分にも渡る異次元なリミックスを追加収録。両者の個性が見事に交じり合った最狂なサウンドでレベルの違いを見せつけてくれています。

先日出版された「ブレイクコア・ガイドブック 下巻」にはJan Robbeのロングインタビューも収録されており、UndaCova時代の話からプロダクションに関してなど、貴重な話が語られています。気になった方は是非チェックを!