GHz的オススメ・ミックス

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昨日公開したオススメのライブ音源に続いて、今回はDJミックスをご紹介!
ベースミュージックからジャングル~ドラムンベース~ハードコア~レゲエ~ブレイクコアなど、そのジャンルの中でも特にレベルが高く独創性のあるミックスを選びました。
全部で12時間以上あるますので、気分にあった音を選びながらゆっくりとお家で聴いてみてください。

Kahn, Neek Hi5 Ghost and Boofy (BANDULU RECS) grime set in The Lab LDN

ブリストルを拠点に斬新なアイディアと一貫した世界観を持ったハイレベルなグライムをリリースしている次世代ベースミュージック・シーンの代表格「Bandulu Records」のメンバーによる2時間のb2bセット。彼等のオリジナル・チューンやダブプレート、そして2000年代のダブステップ/グライム・クラシックを織り交ぜた、良い意味で若々しさが活きたライブ感のあるセット。普段ベースミュージック系を聴かない人にこそ進めたい音源です。

Remarc & Navigator

2016年にジャングルのオリジネーター達が総出演したJungle Feverでの「Navigator」をMCに迎えた「Remarc」のダブプレート・オンリー・セット。
こんなラガジャングルやジャングル版のダブプレートがあったらいいな~というジャングル・ファンの妄想を具現化した超贅沢なダブプレートが豪快にプレイされるジャングル・ファン悶絶の内容。これだけのクオリティのダブを作れるのはRemarcだけでしょうし、その説得力からは本物のパイオニアである事が証明されています。全曲マジのキラーチューンですが、Tenor FlyのダブプレートとRemarcの代表曲「RIP」をサンプル元であるMad Cobraをフィーチャーしてリメイクしたダブプレートは何回聴いても鳥肌が立ちます。

Heavy dub – Mixed by ZONAL

Justin K Broadrick(JK FLESH/GODFLESH)とKevin Martin(The BUG)の「ZONAL」がCrack Magazineに提供したとハードコアでトリッピーなダブ・ミックス。
Horace Andyの甘い歌声からはじまり、The BugとBurialのFlame 1や日本のUndefined、ScornやKode 9といったダビーなベース・トラックを通過してから訪れるMobb Deep、Wu Tang Clan、Jeru the Damaja、Cypress Hillをダブワイズしながらスクリューさせた危険な程に気持ちいいスクリューダブで昇天させられた後、ZONALの暗黒ドゥーム・ダブで奈落の底にストーンさせられるという視覚体験型のミックスです。

Massive Attack BBC Essential Mix Dec 11 , 1994

数々の名作ミックスを発信して来たBBCのEssential Mixに「Massive Attack」が提供した2時間のDJミックス。オールドスクールなヒップホップやDJ Camなどのジャジーでトリップホップなレコードを中心に、ダンスホールやR&Bもミックスしたスモーキーな展開となっており、選曲とミックスのスキルが非常に素晴らしくあっという間に2時間が経過してしまいます。チルなサウンドの中にもキック太めのビートが多いのがMassive Attackっぽさが表れていてニヤリと出来ます。近年のUKベースミュージックにも通じる部分が多々あり、時代を問わずに楽しめる名作であります。

Drokz & Akira Live at Dominator festival 2015 – Riders of Retaliation

テラーコア・シーンの2トップ「Drokz」と「Akira」によるDominatorでのb2bセット。20年以上に渡ってコラボレーションやb2bセットを行っているだけあって、抜群の相性を見せています。テラーコアとUKハードコア/インダストリアルを矢継ぎ早に繋いでいく職人技的なミックス・スタイルで最初から最後まで飽きさせない展開を作っており、普段ハードコア系を聴かない人でも、すんなりと聴けるんじゃないでしょうか。

Mumdance w/ Riko (100% Jungle & Hardcore Special) – 17th September 2016

ブレイクビーツ・ハードコアと初期ドラムンベース/ジャングルを愛する「Mumdance」がグライムMCの「Riko Dan」と共にプレイしたオールドスクール・ハードコアのミックス。90年代のUK RAVEサウンド全開なブレイクビーツ・トラックの上でRiko DanのラガMCが見事にハマっており、Mumdanceが残した数ある良質なDJミックスの中でも上位に入る内容。Remarc「RIP」にRiko DanがMCを重ねる所が激熱です。後半からはハードなアーメン連打のジャングル・トラックが投下され、Riko DanのMCもキレッキレになっていて最後までテンション上げっぱなしでこちらもあっという間に時間が過ぎて行きます。

FACT mix 382 – David Rodigan (May ’13)

イギリスの大ベテラン・レゲエDJ/セレクター「David Rodigan」が札幌でプレイした時のライブ音源。往年のレゲエ/ダンスホールの名曲から現代のヒットチューンまで幅広くカバーしたDavid Rodigan印のダブプレートと、日本語も交えた音楽愛に満ちたMCによってレゲエの魅力をストレートに伝えてくれます。フロアのお客さんの熱気も感じられ、まるでその場に居る様な体験が出来ます。

Soundmurderer w/ Earl 16 & Brother Culture – Breezblock BBC, July 2004

LeftfieldやGorillazのアルバムにも参加するイギリスのレゲエ・シンガー「Earl 16」とMungos Hi Fiとのコラボレーション作もリリースしていたレゲエ・ディージェイ「Brother Culture」とTodd Osbornのジャングル・プロジェクト「Soundmurderer」がBreezblockで行ったセッション。
90年代のジャングル・クラシックを中心にSoundmurderer & SK-1のラガ・ジャングルからサイケアウツのジャンプアップにEarl 16とBrother Cultureがボーカルを乗せていくスリリングな展開。ジャングルとレゲエの融合を果たした一つの作品とも言える音源です。

Filthcast 027 featuring The Teknoist

ハード・ドラムンベース・レーベル「Barcode Recordings」の人気ポッドキャスト・シリーズであるFilthcastに提供したUKハードコア・アーティスト「The Teknoist」のDJミックス。元々ドラムンベースの要素を大きく反映させたUKハードコアを作っていたTeknoistだけあって、このミックスでもドラムンベースやジャングルをハードコアとミックスしており、クロスブリードの原型とも言えるミックスを披露しています。ハード・ドラムンベース/スカルステップが盛り上がっていた2000年後半の雰囲気も収められていて、今聴くと新たな発見があります。最後にプレイされている未発表のEnter Shikari「Sorry Your Not A Winter (The Teknoist Remix)」もエモくて最高です。

BANGFACE mix by Luke Vibert

アシッド・マスターでありジャングルやブレイクビーツ・ハードコア、そしてドラムンベースにも精通している「Luke Vibert」のマニアックなオールドスクール・ミックス。90年代初頭のブレイクビーツを軸にBizzy B、Remarc、DJ SSなどの初期ジャングルやAlec Empireのハードなジャングル、そして貴重なホワイトレーベルをミックスしたRaveミュージックの魅力が30分に凝縮された傑作。何度聴いても飽きません。

Aaron Spectre – Life We Promote

2006年にAaron SpectreのWebサイトで公開されていたミックス。驚異的なアイディアと技術でラガジャングル~ブレイクコア~ダブステップ~ダンスホールをマッシュアップして繋ぎ、Aaron Spectre/Drumcorpsの代名詞でもある手動アーメン・ブレイクも被せたクリエイティビティ溢れる傑作。14年前経っても色あせない輝きがあります。

Broken Note – Black Mirror MixTape

去年10年振りのアルバム『Exit The Void』を発表したダブステップ/ドラムンベース・アーティスト「Broken Note」が2014年にリリースしたEP『Black Mirror』のプロモーションの為に作ったミックス。『Black Mirror』の曲を中心に未発表曲やVIPヴァージョン、そしてState of MindやJune Millerなどのドラムンベース・トラックをミックスしており、Broken Noteのインダストリアルチックでメタリックな世界観をDJミックスの視点から表現しています。Teddy Killerz「New Drums」からDeathmachine「Modify (ReEdit)」でのドラムンベースからハードコアへとスイッチする流れがヤバイ!