日本有数の豪腕ドラマー「Murochin(WRENCH)」とラッパー/トラックメイカー「Baba aka BLUE BERRY(THINK TANK, SKUNKHEADS)」によるヘヴィーウェイト・ユニット「DOOOMBOYS」のニューアルバムが1月24日に発売!
今回はオリジナル・アルバムに加えてFUMITAKE TAMURAがリミックスを施したリミックス・アルバムとの2枚組み仕様でリリース!2018年最重要作品!
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■ ARTIST : DOOOMBOYS meets FUMITAKE TAMURA
■ TITLE : 『ALPHA & OMEGA』
■ 品番 : bmacd002
■ LABEL : BLACK MOB ADDICT
■ FORMAT : 2枚組CD
ALPHA side
01.THE D.M.T
02.BRING THE DOOOM
03.DOOOMSDAY
04.ROLL IT
05.DRUM SKIT#1
06.NAHUM.
07.MOHICAN DREAD
08.BANG BANG BANG
09.DRUM SKIT#2
10.MIC CHECKA feat: KYONO&KIYO
11.INSPIRE SMOKER feat; KIYO
12.DRUM SKIT#3
13.I&EYE feat: Nobutaka Kuwabara
OMEGA side
01.MICHROPHONE CHECKA
02.SMOKER TELLER
3.GREEN TEAM
04.BRING ME DOWN
05.O.G Feat : 亀川千代
06.SO THAT
07.BANG
08.THE DAY OF JUDGMENT
09.WE SICK Feat : 亀川千代
10.ROLL UP
11.I & EYE dub_remix
ABNORMALS、COCK SUCK HOLD、COCOBAT、CULT IN-SANE、DESSERT、GRUBBY、INHEIL、WRENCHといった伝説的異色バンドの数々を渡り歩きながら、インプロヴィゼーションの現場からビートコンシャスなフロアにまで出没する百戦錬磨のドラマー・Murochin。光届かぬ東京最深部の熱水噴出孔=Black Smoker、その原点にして中核・THINK TANKのファウンディング・メンバーとしてのみならず、ソロイストとしてもMC / DJ / トラックメイカ―、そして文筆家の顔も併せ持つ鬼才・Baba aka Blue Berry。両者が本気で遊ぶための場所・DOOOMBOYSが再臨。しかもリミックス・トラック集との2枚組、特盛のお重を携えて。
DOOOMBOYSを名乗る2人は、決してボーイではない。けっこうなイイ大人だ。さらに言えば、温泉旅行を兼ねたツアー、もといツアー口実の温泉旅行が結成のきっかけというエピソードからして、ドゥーミーでもない。”O”が一文字余計なのはKool KeithのDr. Dooom由来なのかと思いきや、そういうわけでもないらしい。つまり名前と上面の言葉だけのイントロデュースでは、遊び盛りを過ぎても遊んじゃう、無軌道で無鉄砲な大人たちという感じになってしまう。それもある意味間違ってはいないのだろうけれど、音を聴けば2人がどれだけ本気か、手に取るように伝わるはずだ。守るべきもの、闘うべきものがある大人は半端に遊べないんだぜ。1音1音、1曲1曲、あらゆる作品、現場に毎度Doom=裁定を下す覚悟と、少年のようなエネルギーに満ちたフットワーク。それがDOOOMBOYSをDOOOMBOYSたらしめている。
フィジカル・インストゥルメントのライヴ感とファジーなタイム感を活かしたユニークなベースミュージックに攻撃的ながらポジティヴなライミングを乗せ、さながら生絞りインダストリアル・グライムの様相を呈していた前作『#DOOOMBOYS』(2013)から約5年。「Babaくんのヒップホップ感を重視してる」というMurochinの発言を裏付ける、よりヒップホップマナーに接近したアルバムが完成。とは言え、この2人が組んで教科書通りのヒップホップになるはずもない。脳内を弄るようなシンセワークやエフェクト、KIYO(ABNORMALS)やKYONO(THE MAD CAPSULE MARKETS, T.C.L., WAGDUG FUTURISTIC UNITY)のフィーチャーに象徴的な攻撃性はBabaが名指しでライバル視するDEATH GRIPSを想起させるし、「BANG」や桑原延享(DEEP COUNT)を迎えた「I & EYE」といったレゲエナンバーとのシームレスな感覚はWordSound周辺のイルビエントとマッチしている。亀川千代のゲスト参加は、ミッシングリンクを埋める接合材にサイケデリアが有効成分として多分に含まれている事実を再確認させてくれるだろう。シニカルかつシリアスとユーモアが同居するムードはNecroやIll Bill、NON PHIXIONをはじめとするPsycho + Logical一派のファンの心も捉えるに違いない。つまりはDJ SpookyとDave Lombardo、FAUSTとDälekのコラボレート作がお好みであれば必聴ということだし、日本語ラップをパフォーマンスやドラマの側面ではなく、ミュージシャンとしての切り口から体感したいリスナーにもお薦めしたい。今回は加えて、アルバムというフォーマットならではの構成が際立っている。ノヴェル + ミックスCDのスタイルでリリースした『Smoking Barrel』での経験がフィードバックされているようにも感じられるストーリーテリングで、大ヴォリュームながら一気に、かつじっくりラストシーンへと誘うシネマティックな佇まいにも留意すべきだろう。そして本作の組成に欠かせないマテリアルとなっているのが、サイド“Omega”でのリミックスワークに加えて本編サイド“Alpha”のミキシングも手がけたFumitake Tamura aka Bunの存在だ。偏執的なまでの繊細さと攻撃的な大胆さを兼ね備えたサウンドメイキングと、聴き手に新たな視点を提供するコンセプチュアルなアーキテクチャを武器に、日本屈指のトラックメイカーとしてのみならず、現代音楽、ジャズ / インプロヴィゼーションのフィールドにまで踏み込んだ活動を展開する人物ならではの感覚で、ライヴ・アクトにおけるDOOOMBOYSのカオティックな放射を活かしながらも鋭利に彫り込んでソリッドな佇まいへと引き締めている。電気グルーヴ作品などでおなじみの名匠・木村健太郎が主宰するKimken Studioでのマスタリングは、そのダイナミックな立体感をコンパクトディスク・フォーマットに落とし込むことに成功。もはや人力だとかシーケンシャルだとか、ライヴだとか録音芸術だとかを超越した“DOOOMBOYS”が2CDにパックされているということだ。