去年はMachinecodeとしてのアルバム『Every Ones & Nothings』でも話題を集め、Blackout Music NLや自身のBandcampにて発表したEPもドラムンベース・ファンを熱狂させた鬼才Current Valueが『SENEX LP』以来となる約2年振りのフルアルバムをリリース!
今作ではCV印のメカニカルなビートとベースが一層深く作り込まれ、制度が更に増した驚異的な音像を持ったドラムンベース・トラックを収録。近年のCV流ジャンプアップからミニマルにそぎ落とした変則的なドラムンベース/ハーフステップ調のトラックをメインに、圧倒的な音の作り込みによって奏でられるフィーチャリスティックなサウンドが広がっています。
「It’s All Good」や「Outside」での徹底して機械的で緊張感のあるトラックは、CVのダークステップ全盛期をアップデートした様でもあり、MVRKとの共作「Space」やアルバムのオープニングを飾る「Recovery File」ではストレートなドラムンベースのエレメントを感じさせ、アルバム全体を通して統一感がありながらも様々な表情を見せており、終始リスナーを飽きさせません。今作の最大の目玉となるのは、Two Fingers名義でハーフタイムやニューロ・ベース勢とシンクロしたネクストレベルの楽曲を連発しているAmon Tobinとのコラボレーション「The All Attracting」でしょう。両者のシグネイチャー・サウンドが最高のバランスで交じり合った凄まじい曲を作り上げています。
CVの天才的なプログラミング技術とアイディア、そしてドラムンベースへの愛が感じさせる素晴らしいアルバムです。