『ブレイクコア・ガイドブック』発売記念特集の第五弾!
レイブコア、ラガコア、マッシュコアとブレイクコアのサブジャンルの名曲を紹介してきましたが、今回はメタル・ブレイクコアをピックアップ!
この記事では、サンプリング主体のメタル・ブレイクコアの中でも生のギターやドラム、そしてボーカルをフィーチャーしたアグレッシブでハードな楽曲を選んでみました。
バンドのファンにもオススメ出来る迫力とグルーブを兼ねそろえた強烈なメタル・ブレイクコアの世界に是非触れてみてください!
Electric Pigs
ウクライナのブレイクコア・アーティスト「Frontcore」が結成していた人力メタル・ブレイクコア・バンド。メタルやハードコア・パンクにブレイクコアをミックスしたスタイルで、サンプリング主体のブレイクコア・シーンにおいて異彩を放っていました。過去に2枚のフルアルバムをリリースしており、今も入手可能となっています。
Eustachian
現在も現役で活躍しているDJ Skull Vomitが結成していた伝説的なユニット。IDM~ブロークンビーツ~エレクトロニカに、ブレイクコアやハードコア・テクノ、そしてグラインドコアとデスメタルを暴力的に掛け合わせた異形のサウンドを披露しており、彼等が残した作品は未だに根強い人気があります。
Whourkr
Igorrrでお馴染みの天才マルチプレイヤー/作曲家「Gautier Serre」による打ち込みデスメタル/グラインドコア・プロジェクト。過去に3枚のアルバムをリリースしており、Öxxö Xööx、-i snor、Mulkがボーカルを担当。Igorrrと同じくクラシックやブレイクコアの要素も所々で使いつつ、ストレートなデスメタルからプログレッシブなグラインドコアまで、幅広いスタイルの楽曲を作り上げています。
Drumcorps
この手のジャンルにおいて多くのアーティスト達が影響を受けたメタル・ブレイクコアのパイオニアの一人であるのが「Drumcorps」。過去に2枚のアルバムをリリースし、AnimosityやMixhellとのコラボレーション、Rob ZombieやGenghis Tronのリミックスでバンド界隈でも高い人気を誇り、近年はCode Orangeへのリミックス提供とギタリストであるShadeとのコラボレーション作品のリリースでも話題を集めました。
Abelcain & Alexandra von Bolz’n
USブレイクコア・シーンのレジェンド・アーティスト「Abelcain」とドイツの実験的グラインドコア・バンド「Bolz’n」のボーカリストである「Alexandra von Bolz’n」のコラボレーション・アルバム。ドゥームやノイズ、ブラックメタル的な要素もあるAbelcainのダークでハードなブレイクコア・トラックに、Alexandra von Bolz’nのボーカルが絶妙に合わさった名盤アルバム。
Wormskull
Bong-Ra、Mike Redman(Deformer)、Balázs Pándiによるドゥーム~ブレイクコア~メタル~ドラムンベースを融合させミクスチャーバンド。Bong-Raのドゥーミーなベースや不穏なシンセに、Balázs Pándiの高速かつグルービーなドラミング、そしてMike Redmanのラップが混ざり合い生み出されたダークでアグレッシブな楽曲は非常に強い存在感を放っていました。
Shitwife
UKのブレイクコア/スピードコア・アーティスト「Ladyscraper」による人力エレクトロニクス・バンド「Shitwife(現Big Lad)」がPRSPCT RVLTからリリースしたメタル色の強い名作。ブレイクコアとブレインダンス、メタルとパンクが激しくぶつかり合って叩き出されたエモーショナルでハードな楽曲が収録されており、ブレイクコア・ファンもマスコアやポスト・ハードコア系ファンにもオススメな1枚。
Cuti Sadda
グリッチホップなどのベースミュージック・シーンで大活躍している「Mochipet」によるホラーコア+デスメタル・プロジェクト。過去に1枚のアルバムをリリースしており、ホラーコアなラップとデスメタルチックなギターにファンキーなビートとベースをミックスした異色のスタイルでカルト的な人気があります。現在アップルミュージックなどのストリーミングにてアルバムが視聴可能になっています。