5 Tips for DTM(PT1.)

5 Tips

世界中の様々なジャンルのDJ達によるストリーミング・セットやオンライン・パーティーのお陰で自粛期間中も素晴らしい音楽に出会う事が可能となり、4月から始まったBandcampの還元日によってリリースも接続されていき、最近は絶えずに良質な作品を入手出来る様になりました。また、過去に公開されたDJミックスやライブ音源、聴こうと思っていて積んでいたデータやレコード、CDに向き合う時間にもなっているかと思います。
無限といえる程に膨大な音楽情報に触れ続けて少しお疲れになった方や、何か別の事に挑戦してみたいとお考えになられた方もいらっしゃるかもしれません。そこで、今回GHz Blogからのご提案として、音楽好きの皆様にDTMでの音楽制作をオススメします。パソコンがあれば以前よりも初期費用が多く掛からずにDTMをスタート出来る状態になっていますが、何から始めるべきか解らない方も多いかと思います。そこで、DTMを始めるにあたってまずは何をすべきかを国内外のアーティストの皆様にご協力して頂き、DTMを始める為の5 Tipsを作りました。音楽制作に触れる事によってさらに音楽が好きになる事もあり、新たな発見もあるかと思いますので、少しでも気になった方は是非トライしてみてください。
ご参加してくださったアーティストの皆様の音源を参考にしながら色々と試してみて頂ければ幸いです!


栄免建設株式会社
https://soundcloud.com/amenkensetsu

Q1.自分に合ったDAWの選び方は?

DAWの操作は基本慣れることだと思います。知り合いとか教えてくれる方がいらっしゃる方はその方と同じのを選んで、それの操作に慣れることが一番だと思います。

Q2.DAWを買った次は何を入手すべき?

低音の出るスピーカーかヘッドフォンは入手したほうがいいと思います。

Q3.曲作りの練習法は?

作りたい曲の真似をすることだと思います。僕も今でもリファレンスの楽曲は毎回選んで作ってます。

Q4.オススメのサンプルパックなどの素材があれば教えてください

ここのサンプルパックはRave系作るならとても使えます。
https://www.musicmondays.co.uk/group/sample-packs
Amenはこちらがいっぱいあります。
https://6blocc.bandcamp.com/album/amen-break-collection
その他ブレイクビーツはこちら
https://www.producerloops.com/Download-Zero-G-Jungle-Warfare-Vol-1.html

Q5.音楽制作を楽しむ秘訣とは?

ライブで披露する時やネットに上げた時にレスポンスがあることが一番モチベーションが上がるので、とにかく発表することだと思います。

Monolog
https://soundcloud.com/monolog-madsl

Q1.自分に合ったDAWの選び方は?

DAWや創造性をサポートするあらゆるタイプの専門的な機材は、できるだけトランスペアレントな(透過的な)ギアを探すことだ。つまり、想像力と実際の音の出方や曲がどう聴こえるかの間に、意識的要素ではない機材だということ。DAWのコンセプトについて考えないDAWを探してみる、ただ座って、DAWがどのように機能するかは考えないで創造的に行動してみる。とは言え、新しいDAWを使い始めて、音楽を本能的に作れるようになるには、時間がかかるだろう。短期間で習得できるDAWを見つける。これはおそらく、自分の考え方を一番上手くサポートしてくれるDAWで、僕はFast tracker、Cubase、Ableton Liveと色々なDAWを使ってきたけど、今はAbleton Liveをずっと使っているよ。外部ハードウェア(エフェクトとシンセサイザーの両方)を多く使っているから、外部デバイスへのセットアップとシンクはすごく簡単だよ。曲を録音したら、新しいサウンドをデザインする時の重要なポイントである、オーディオとmidi素材の両方をワイヤリングで操作できる柔軟性が気に入っている。また、アーティストとしての得意分野を特徴づける。デモバージョンのDAWを全部ダウンロードして試してみて、一番合うものを選べばいいと思う。

Q2.DAWを買った次は何を入手すべき?

メモリやCPUの容量が多いコンピューター、サウンドカード、置くスペースがあって大きい音量を出しても問題ないならスピーカーを、大きい音量が無理ならヘッドフォンが必要だ。この順番で購入していく。

Q3.曲作りの練習法は?

多くの間違いを犯すことから始める、そして、あえて間違いを犯す。一番大事なのは、進みながら間違いから学ぶことで、達成したものは繰り返さないことだ。常に進展を見せて、新しい作業のプロセスを見つけることを押し進めるといいよ。再建的であるのと同じくらい、ただ建設的であること。仕事に対して現実主義ではなく、その道のりや過程に強い関心を持とう。学びたいVSTを選び、インターフェイスのボタンを全部試してみて、それがどう機能するのか理解し、時間をかけて探ってみる。DAWにVSTを読み込んで、DAWでできるだけ沢山のオプションを試して、どんな音が出るのかを把握する。こうやって、ある程度の結果を得る方法を機械的にマッピングする代わりに、サウンドを作る方法について理解を高めることができる。自分のツールを学んだ今この時点で、色々思い描いたり夢見ることを始められる。まだ作られていない全ての音楽を想像してみる、そして、今どんな音楽が聴きたいか、耳の奥に問いかけてみよう。このイマジネーションを形にするためのツールについて、今は少し理解しているから、ゆっくり自分のビジョンを形にして現実化してみよう。時間が経つにつれて、自分のツールをもっとよく理解するようになり想像力が増えて、自分が想像したものとそれが実際にどう聴こえるかが、もっと同じになっていくだろう。

Q4.オススメのサンプルパックなどの素材があれば教えてください

他の人のサンプルやプリセットは使わないことだ。すでに説明したとおり、時間をかけて独自のものを作成する。そのサウンドは自分のオリジナルであって、誰のものでもないんだ。こういったことをどう作成すればいいか理解していると、独自のサウンドを見直すプロセスを、自分のものとしてとらえることができる。次に、自分の想像力を刺激するサンプルやプリセットを配信するために、他の人を頼らないこと。こうすれば、自分のサウンド、プロセス、創造性をコントロールすることができる。これはすべてのミュージシャンが努力するべきことだと思うよ。

Q5.音楽制作を楽しむ秘訣とは?

音楽制作をする理由を明らかにすることだ。有名になりたいのか?金持ちになりたいのか?人前でプレイするのが好きだから?自分の中にある何かの解決法を見つけたいからなのか?言葉や会話では処理できない自分の感情や状況への対処方法なのか?今までに聴いたことがない音楽のアイディアがあって、まだ作られたことがない音楽を作りたいからなのか?あえて自分にこういう質問をしてみるといい。正直に答えるほど、自分がしていることを楽しむもっと良い方法を見つけることができるよ。ただ金持ちになりたいなら、何か他のことを探すべきかもしれない。音楽のビジョンを持っているとしたら、その貢献に満足しよう。また、それがコミュニケーションの手段だとしたら、話しきれない感情を独自の言語で伝えようとする意思を誇りに思って欲しい。これがミュージシャンとしてハッピーでいるための第一歩だと思う。次に、例えばテクニカルな問題にイライラしているが、なんとか問題を解決して、そこから何か新しいことを学んだ時に幸せを感じるよ。挫折と成功の間の動揺もまた、僕の幸せの一部である。

T4TSUYA(Savage States)
https://soundcloud.com/t4tsuya

Q1.自分に合ったDAWの選び方は?

DAW選びで問題となるのは実際良い点も悪い点も色々使ってみないと気が付かないことが多いところですね。まずは友人が使ってるDAWとか情報が多いAbleton LiveやFL Studioなどで始めてから他に気になるものがあれば乗り換えるとかもで良いかもしれません。出費は痛いですが笑

自分はCubaseを長年使って昨年末にAbleton Liveに乗り換えたのですが、今回でよくわかったのが一番ストレスを感じずに済むのが大切だと思います。ストレスを感じる要因は様々ですが、PCやプラグインとの相性が悪く重かったり、操作が複雑だったり。CubaseだとUSBのeLicenserが必要だったり笑 せっかくラップトップPC使ってるのに外に持ち出すハードルが上がってしまいますよね笑
CubaseもAbleton Liveも両方素晴らしいですが今人に勧めるならAbleton Liveかもしれません。作業効率を上げやすいです。

Q2.DAWを買った次は何を入手すべき?

強いて言えば自分が始めた頃は音圧戦争の真っ只中だったのであのときは良いリミッターを最初に買うべきだったなと今思ってます。おすすめのリミッターはInvisible Limiterです。自然とめちゃくちゃ上げてくれます。
後継版のG2もあるのでこっちでもいいですが、最初はパラメーターが少ないほうが扱いやすいはずです。
https://aom-factory.jp/products/invisible-limiter/

Spectrum Analyzerも必須ですね!個人的にはVPS Scopeがおすすめです!eLicenser必須ですが笑
https://www.vengeance-sound.com/plugins.php?sub=FREE%20Scope
あとは低音を感じられる環境です。デカイモニタースピーカーやサブウーファーもいいですが、日本だと鳴らしきれないことが多いのでSubpacやWoojerなどの着るタイプのウーファーでもいいと思います。自分は2月ごろにWoojer Edge Vestをクラウドファンディングで購入したのですが4/15時点でまだ届いてません笑
届き次第Twitter等でレビューしていこうと思ってます。揃えるもの多いですね、、、笑

Q3.曲作りの練習法は?

ジャンルにもよりますが、4つ打ち系のジャンルだと自分はKICKとBASSが気持ちよく鳴ってないといけないと考えているので、まずは好きな曲のKICKとBASSを再現してみるとかですね。ひたすらトライアンドエラーです。上モノとかももちろん大事ですが、KICKとBASSが気持ちよくないと全部ダメになると自分は考えてます。
あとは普段聴かないジャンルを聴いてみたりコピーしてみたりするのも発見があっていいと思います。

Q4.オススメのサンプルパックなどの素材があれば教えてください

サンプルパックというかって感じなのですが、最初はSpliceやLoopcloudなどの定額制のサイトからかき集めると良いと思います。もはやみんな使ってると思うのでかぶったりすることは多いと考えられますが、パックを買っても使わないサウンドが多かったりするのである程度必要なサウンドが集まるまでに膨大な時間とお金がかかってしまいます。
ある程度集まってから個性を出すために色々と探すと効率いいんじゃないでしょうか?国内だとKYMOGRAPHのサンプルパックは汎用性も高くめちゃくちゃ質が高いのでおすすめです。
https://gumroad.com/kymograph
HARDTEKを作ってみたい方は是非THE ULTIMATE HARDTEK SAMPLESシリーズをゲットしてみてください!
http://hardtek.jp/archives/5603

Q5.音楽制作を楽しむ秘訣とは?

最初は特にですが正直辛いことは多いです。なんで上手いこと鳴らへんねん!とかめちゃくちゃ多いです笑
それでも曲が完成したら発信し続けてください、ドロップできる現場があればドロップし続けてください。音楽制作をしていないと見れない景色があります。それだけで楽しめると思います。あとは自分もそうですが考えすぎるのもよくないので、気楽にやりましょう笑 考えすぎたら外に出るなりして気分転換しましょう。
それでも諦めそうになったら是非連絡ください。

The Teknoist
https://soundcloud.com/the-teknoist

Q1.自分に合ったDAWの選び方は?

Cubaseを最初のバージョンから使っているけど、以前はフロッピーディスクを使って、Amiga 500でOctamedを使っていた。全て知る必要はないけど、現在のコンピューターでもまだ使う人がいるDAWとしての「トラッカー」は知っておかないといけない。Venetian Snares、End.User、DJ Hiddenがトラッカーを使っている。僕はCubaseを「最新の」DAWまでずっと使ってきたけどね。オーディオをバラバラに分割しやすいことに関する限りでは、細かいオーディオ編集は、他のどのDAWよりも優れていると思う。Abletonは他に匹敵するものがないくらいたくさんの魅力があるのは解っているけど、僕の音楽作りでは、Cubaseが最高なんだ。Amiga(大昔のコンピューターw)には、AbletonもReaperもLogicでさえもなかったから、結局のところDAWの選択肢がなかった訳だ。僕はそれを使うために進化してきた。DAWを探しているなら、Abletonはけっこう取っ付きやすいし、基礎はすぐに覚えられるんじゃないかな。YouTubeで「Cubase初心者のための基礎講座」や「Ableton初心者向け基礎編」で検索してみて、しっくりくるものを選んでみたらいいと思う。

Q2.DAWを買った次は何を入手すべき?

外の世界から遮断して、精神的な隔離をすることで効果が得られるから、主にヘッドフォンを使って曲作りをするけど、Adamのスピーカーを確認のために使うし、この2つを定期的に切り替えて使う。こうやって両方使うことは重要だよ。いいスピーカーと同じくらい信頼できるヘッドフォンを手に入れるには、かなりお金をかける必要がある。曲作りの環境によると思うけど、壁が薄いとか、シェアハウスで静かにしなきゃいけなくて、大音量で音楽をかけられない場合は、ヘッドフォンは必須。隣人をイライラさせてないか心配しなくて済むよ。;)

Q3.曲作りの練習法は?

これは、自分がどんなタイプの人間か、どんな音楽を作りたいかによると思う。僕みたいに、ヒップホップのサンプルの強い影響を受けたバックグラウンドがあるなら、まずビートから作るといい。僕はもっと早くシンセサイザーに進化して行って、Reaktorのようなモジュラー・シンセサイザーのソフトを覚えたけど、自分の「サウンド」をもっとたくさん作り出して育てていくことで、進化と道は発展していく。YouTubeにはRhythm Rouletteのようなプロデューサーが曲作りのプロセスを紹介する、すごく刺激的な動画チャンネルがたくさんあるよ。

Q4.オススメのサンプルパックなどの素材があれば教えてください

Spliceというサイトのサービスをお勧めする。オンラインで利用できる無限にあるサンプルパックとシンセパッチ・ライブラリだよ。splice.comへアクセスして、サービスのプロモーション動画をチェックしてみて。僕はよく利用してるよ。

Q5.音楽制作を楽しむ秘訣とは?

自分にプレッシャーをかけすぎずに、ただ楽しむだけだよ。20年以上曲作りをしてきたけど、そもそも何故曲作りを始めたのか忘れてしまうことがあるから、いまだに自分に言い聞かせなくてはいけない。とにかく、楽しんでやることを忘れないように。僕のアドバイスが参考になれば嬉しいな!

翻訳:Megumi