What’s your favorite thing of all time? PT.33 by YOCO ORGAN

What's your favorite thing of all time?

今回の「What’s your favorite thing of all time?」は、金沢のオルタナティヴ・ラップグループ「YOCO ORGAN」が登場!

Dubstep~Funkot~Jungle~Jukeといった様々なスタイルのトラックに独特なフロウとアブストラクトなリリックをのせ、唯一無二の世界観を作り上げている彼らが影響を受けた(もしくはお気に入りの)「歌詞」を5作づつ選んで特別に教えていただきました。
「YOCO ORGAN」のルーツの一部が垣間見れる貴重なリストとなっています!


YOCO ORGAN
http://www.yocoorgan.com/
石川県金沢市在住オルタナティヴラップグループ「YOCO ORGAN ヨーコオルガン」。[0081オオヤチ]と[PERUTANI]の2MC。
日本語ラップ黎明期より活動し、2003年ミニアルバム「ロクホー」を全国リリース後、「ってか 俺らが好きな音楽にラップ乗せればよくね?」精神で、ベースミュージック、ブレイクコアなどジャンル無視した制作と活動を続ける。
2013年10月1stフルアルバム「SHIBIRERU DAYS」をリリース。 HABANERO POSSE/KAN TAKAHIKOなど国内ベースミュージックシーンの重要人物から、Miii/DJ WILDPARTYなどのハイブリッド世代まで飲み込んだ同作を引っさげ、全国を巡るツアーを決行。地元北陸金沢にて室内型オールジャンル音楽フェス「NONSTOPBUS」を有志らと主催。これまでにギターウルフ、あらかじめ決められた恋人たちへ、カリスマドットコム、ドラびでお、LEF!!!CREW!!!、KanSano、NDG、溺れたエビの検死報告書、Sugar’s Campaignらを招集。YOCO ORGANの活動や自由な音楽性を象徴するイベントとなっている。
2015年4月にはFunkotやSOCAに日本語ラップ、という気鋭な楽曲を含むEP「JAMASINAI DAYS」の配信リリースした。


PERUTANI

1.RINO / もうひとつの世界(Various Artists「悪名/続・悪名」)
https://itun.es/jp/mNJXp

初めて日本語のラップで衝撃を受けた曲。それまでは、おもしろラップやユルふわラップしかなかったので、日本語でこんなにカッコ良く出来るんだ!と感動しました。と、本人にも伝えました。

2.R.Kelly / Sex Me

こんなスケベな歌詞、メジャーアーティストが歌って良いんだ!と、衝撃を受けました。
しかも大ヒット。アメリカは懐が広いな。僕らも早くセックスの曲作ってヒットしたい。

3.キリンジ / セレーネのセレナーデ(KIRINJI「BUOYANCY」)
https://itun.es/jp/WPKhx

とにかく全てが美しい歌詞。「細くピアスの穴から月明かり零れる」の部分に背筋がゾゾッとしました。キリンジの堀込高樹の書く詞は文学的で心から尊敬しています。

4.初恋の嵐 / 真夏の夜の事
https://www.youtube.com/watch?v=1_Op0iJ9Ddc&feature=youtu.be

彗星の如く現れ、耳の早いリスナーや多くの関係者をうならせた初恋の嵐。
この曲の完成前の25歳という若さで亡くなったヴォーカル西山達郎が歌う「これは想像のストーリー、意味など無い、想像のストーリー」のサビに目頭が熱くなりました。

5.Company Flow / the fire in which you burn

歌詞の内容はわからないけど、とにかくEL-Pのフロウにやられました。リズムに乗るのがヒップホップだと思ってた時にこのビートを無視した歌い回しにラップの可能性を感じました。と、本人にも伝えたかったのですが、英語が喋れず断念。

0081

Bob Marley – redemption song acustic‬

中学のときに和訳に出会って衝撃。ルーツレゲエにどっぷり。
地元の謎のレゲエバーに潜入した14歳は
いったいどんなドリンクを頼んだのか、記憶なし。
その後の中学卒業文集にJahが登場した。

Wu-Tang Clan – C.R.E.A.M.‬

リリックにたいした意味なし、フロウとスキル、キャラと雰囲気、
これぞヒップホップの醍醐味。
二枚使いしまくった分、リリックも覚えたし、
インストでラップ練習もした思い出曲。

キングギドラースタア誕生‬

日本語のリリックがビジュアル化、ストーリーラップの金字塔。
K-DUBさんの曲は声も含めて好き。
ちなみに高校のとき、ZEEBRAさんからもらった手紙はまだ部屋にある。

THE BLUE HEARTS/情熱の薔薇‬

「見てきたものや聞いた事 今まで覚えた全部
でたらめだったら面白い そんな気持ちわかるでしょう」
シンプルな言葉とパンチライン、やりきれない想いと忘れない景色。
若かれしころ、というより大人になるほど染みるメッセージ、
自身に時代を超える曲を作りたいって思いにさせる。

‪宇多田ヒカル「二時間だけのバカンス featuring 椎名林檎」‬

宇多田ヒカルと椎名林檎が描く日常と幻想は
本当に大好き。言葉選びが繊細で大胆。
同世代だし、これからどんな詩を書いていくのか
いちファンとして楽しみ。リリック書くときよく聴く。


GHz BlogにておこなったYOCO ORGANのインタビューもあわせてチェックを!

“GHz Interview10” YOCO ORGAN
(前半)
http://ghz.tokyo/2016/10/04/yoco_organ_pt1/
(後半)
http://ghz.tokyo/2016/10/12/yoco_organ_pt2/