GHz Top 3 of 2016

What's your favorite thing of all time?

去年に続いて今年も年間ベストを公開!

GHz/MHzに縁のある各シーンのアーティストの方々に今年発表された作品の中で最も良かった物をご紹介していただきました。
このTOP 3を参考に是非色々な作品に触れてみてください!


 

mechikuro_sn
★メチクロ[SF inc./MHz]
https://twitter.com/maticlog

World’s end girl friend / LAST WALTZ
https://www.youtube.com/watch?v=qUxn750UL24

年の瀬に滑り込んできた2016年ナンバーワン。WEGの最高傑作。

DOROHEDORO Original soundtrack
https://soundcloud.com/mhz_tokyo/sets/dorohedoro-original-soundtrack

MHzとGHzを始めて以来、十数年の目標だった音楽製品。現状考え得る全ての力を投入して完遂できました。世界中の強者達がドロヘドロのために書き下ろした驚愕のダークサウンドスケープ。

Gold link / And After That, We Didn’t Talk
https://www.youtube.com/watch?v=mwm7MXwTw9M

いやはや異次元なフロウ。。母音の筋肉量が違うっつうかなんつうか、声だけで新しい音楽に聞こえる。リックルービンが可愛がるのも納得。


shiori_7_h1
長田悠幸/漫画家(シオリエクスペリエンス連載中)

BABY METAL [KARATE]
https://www.youtube.com/watch?v=GvD3CHA48pA

遅ればせながら聴いてみたら、パッケージ、演奏、楽曲、歌詞、声、キュートさ、が素晴らしかった。夏に東京ドームに行きました。

ミキ
https://www.youtube.com/watch?v=hdt1pMVPRxI

よしもとの兄弟漫才師。テンポと兄の声と動きが秀逸。尻上がりに盛り上がる、これぞ漫才。

marshall woburn bluetooth speaker
https://www.marshallheadphones.com/mh_uk_en/speakers/loudest

ステレオが壊れて、オーディオには全然詳しくないのですが、ジミヘンが出てくるバンドマンガを描いているのでここはMarshallだろ。と、願掛けの意味も込めて。音がバカでかくてズシズシきて最高です。


★町田一八【SHIORI EXPERIENCE/原作担当】
https://twitter.com/takazin18
https://t.co/uAxuF94wAk

映画「この世界の片隅に」-片渕須直監督
https://youtu.be/kczb7IJJg0g

「ちはやふる」「アイアムアヒーロー」「ヒメアノ〜ル」など、「漫画原作の映画は駄作説」を覆す傑作が続いた2016年。そして「シン・ゴジラ」「君の名は。」もあり、かつてない邦画豊作の年だったと一年を振り返っていたタイミングで公開された本作に、全てを持っていかれました。

漫画版「この世界の片隅に」の世界観を壊すことなく、むしろ補完し、原作と映画のこれ以上ないマッチングで観る者を“あの”昭和20年に連れて行く。
悲惨な戦時中が舞台の映画なのに、心から笑えて、生きるという事に希望を見出すことができる作りなのが凄い。
クライマックス、堪えていた涙腺が嗚咽と共に決壊し、初めて自分の涙の雫が前に飛んでいくのが見えました。
未見の方は今すぐこんな駄文を閉じて、映画館へ走るべし。

Hi-STANDARD—ANOTHER STARTING LINE
https://youtu.be/W5zJQ5oG6Ug

2016年、一番驚いて、興奮したものといえばこれしかありません。事前告知なし、いきなり店頭にハイスタ16年ぶりの新曲が並ぶ。多くのかつてキッズだった大人達と同じように、自分もCDショップに走りました。SNSが発達し、これだけ情報が漏れまくるこの時代に、こんな販売方法を実現させたこと自体がすでに伝説達成じゃないでしょうか。
肝心の曲の方も、昔のハイスタではなく今のハイスタをやるんだ!という三人の心意気が音から感じられてとても良い。一聴して和訳の歌詞カードを見るとまさにそんな内容で嬉しくなりました。このまま好きなようにやってくれ!

ちなみにMVが秀逸。最近のライブシーンやレコーディング風景を散りばめてあるだけか、と思いきや、後半の過去のライブ映像ダイジェストからの、現在の三人が演奏している姿がズドン!という流れはたまらん。構成完璧。
未聴未見の方は今すぐこんな駄文を閉じて、CDショップへ走るべし。

セブンイレブンのフード全般

最近の口グセ「セブン、マジやべぇ」
レジ横のうま辛チキン、弁当のバターチキンカレー、スイーツのレアチーズもち、金のビール・・・。
挙げればキリがないほど今のセブンイレブンのフードのクオリティはどれも高い。
かつてはコンビニで晩飯を済ますなんて手抜きだ!などと言われていたが、いまや我が家ではセブンは立派な外食扱い。
ミシュランで一つ星を獲得した料理人の友人も、炭火焼牛カルビ弁当を絶賛していました。
未体験の方は今すぐこんな駄文(以下略)

 


sharpnel_logow
DJ SHARPNEL/.net
https://t.co/tvQ6r18qlb

WTR!? – What The Remix !? / The speed freak ( Psychic Genocide / Audiogenic)
http://www.junodownload.com/products/the-speed-freak-wtr-what-the-remix/3243671-02/

世界中のハーコーヘッヅから師匠と慕われるみんなの先生ことThe Speed Freak。大レジェンドのレガシーをシーンの最前線でシノギを削るトップクリエーターがよってたかってリミックスしたのがこの名盤です。

制作開始から2年近い期間を経てついに2016年末にリリースされました。Pattern J、DJ Mutante、The Sickest Squad、Maissouille、Randy、Psiko、Progamers、Dr Peacock、DJ Producer、Hellfish、Mat Weaselなどなどスピフリパイセンの後輩たちが勢ぞろい。日本からもM-project、Dustvoxx、DJ Sharpnelが参加してます。
イチオシはMat Weaselによるboomboxのリミックス。ド変態なメロとブンバッのサンプルがグイグイ引っ張るMat渾身の最高傑作。Mat来日時も毎回プレイしてたのも印象的でした。みんな大好きスピフリ先生が形になった一枚。

侍SPEED BEATS/Tanukichi ( SHARPNELSOUND)
https://www.youtube.com/watch?v=46RPnG_UaS0

ハードテックの本場フランス・チェコをはじめヨーロッパ全土でプレイするに至った侍ハードテックアーティストTanukichiのファーストアルバム。

日本でのTeknivalでMat Weaselで衝撃を受け、以来国内での活動も早々にYES CLUBを構えたチェコ・プラハへ移住して活動を開始。本場仕込みのテクニックとベース感、サウンドメイクはファンのみならず国内でトラックメーカーを目指す人にはかならず「なるほど・・・」と唸るサウンドヒントがたくさん見つけられるはず。ソリッドとポップのバランスが気持ちいいハードテック侍会心の一作。Dustvoxx、Loctekとのコラボも楽しみな一枚です。

シン・ゴジラ / 庵野秀明(東宝)
https://www.youtube.com/watch?v=ysRIwlEBjuw

庵野秀明監督は、クラブミュージック的解釈で行くと、作品をサンプリングによって再構築し、それが新たなデファクトになるということができる非常に稀有な作家です。

音楽担当の鷺巣詩郎がゴジラ原曲のタイミングをすべて計測してまったく同様に再現した録音を行った音源を使用せず、あえて原盤のローファイな音源を選択するストイックさは、庵野監督が大学生時代に帰ってきたウルトラマンで使用したメソッドから一貫している。映像はカメラワークとスタイルを踏襲し、最新技術によってそのスタイルを再構築しながらも、サウンドは「そのもの」を生のままドロっと溶かしこむことで、ローコンテクストとハイコンテクストがアンバランスに混ざり合い異質な感動に繋がっているのではないでしょうか。さんざん言われてることですが、シン・ゴジラは初代ゴジラの「(戦後すぐなのに)今こんなの来たら大変だ」という恐怖感と「(震災後すぐなのに)今こんなの来たら大変だ」という恐怖感がタイミング的にもシンクロし、当時ゴジラを見た感動の波が見た人を圧倒したはず。「無人在来線爆弾」こそ、今年の僕の中の流行語大賞第一位である。

 


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Baiyon
http://baiyon.com
https://twitter.com/baiyon_jp

TOP3を選ぶとなるとちょっと考えてしまうのでシンプルに今年リリースされたものや、これからリリースされるものでおすすめのゲームを3つ紹介したいと思います。

EVERYTHING
https://youtu.be/wSd9d05iTHE

来年にPS4エクスクルーシブでリリースされる予定の映像作家David OReillyによるゲーム。

元々は「Please say something」を始めとする自身の映像作品、「Adventure Time」の「Glitch Is a Glitch」というエピソードを手掛けたり、最近ではスパイク・ジョーンズの映画「Her」の中に出てくる奇妙なコミュニケーションゲームを手掛けたりしている。

その後iOS、PC向けにコントロールはまったくなく、自分が山になってそれを眺めるだけという奇妙なゲーム「Mountain」をリリースした。

その流れを汲んでいるのが本作「EVERYTHING」で、文字通りプレイヤーはゲームの中でなんにでもなることが出来る。
ロバになって草原を走り回ったり、石ころになって他の石ころがなにを考えてるか聞いたり、木になって他の木と踊ったり。はたまた大陸になって海を移動したり、宇宙そのものになることも出来るし、ミクロレベルに細胞になることも出来る。
そしてミッションがそこにあるわけではなく、ゲーム的に得られるアチーブメントも特にない。
ゲームなのか?という疑問はあるかもしれないが、そのまったく無意味なもののタイトルが「EVERYTHING」というのが本作のすべてを物語っていて、個人的にはとても爽快な作品。

FITCというカンファレンスで知り合って以来機会があれば会って本人と話すが、本人も同じことを考えていて、彼の作品は無意味なものほど美しい、という理念のもとに成り立っている、と思う。

無意味でもその瞬間瞬間がただ美しい。
あなたは世界を変えたりはできないし、凶悪なボスと戦うこともない。

なんと美しいゲームだろうか。

2064: Read Only Memories
https://youtu.be/1onhD0M-Q7k

次にMHzクラスタのみなさんにおすすめしたいのはサンフランシスコを拠点にするMidbossによるアドベンチャーゲーム「2064: Read Only Memories」。来年1月17日にPS4, Vitaで発売予定。
2064年のネオ・サンフランシスコを舞台にしたポイント・アンド・クリック型のアドベンチャーゲームで、ネオンカラーな世界観は日本のサイバーパンクアニメやPCエンジンなどを思い出させる。
MidbossはLGBTの人のためのゲームカンファレンスGaymerXなどを手掛けていて、本作にもLGBTを含む様々なマイノリティーの人々(ロボットも)が登場する。

開発者がどのような思いで本作を作ったかに興味がある人はこのインタビュー読んでみてください。
http://jp.ign.com/read-only-memories/7633/interview/lgbtread-only-memories

サンフランシスコのリベラルな空気を吸い込んだ陽気で気さくな開発者MattとJJ達が様々な思いを込めた世界観が最高!

The Tomorrow Children(トゥモロー チルドレン
https://www.youtube.com/watch?v=8G-RkK2pWBM&t=1s

最後に紹介したいのは、PS4タイトル「トゥモロー チルドレン」。
自社タイトルなのですが、超おすすめ!MHzSHOP店長もはまりまくってるらしいですよ。
とにもかくにもビジュアルが最高です。初めて見た時ほんとにびっくりした。(その時はQ-Gamesに入る前だったので公開されて初めて見たのです)
その時ゲーム内容は全然わからなかったのだけど、社会主義国家な世界観や、もはやソーシャルな社会実験ともいえるぶっ飛んだ内容で、Q-Games以外ではありえない内容になっています。

僕が直接かかわったタイトルではないですが、今なら基本プレイ無料でPS4で始めれるので是非試してみてください。

 


 

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坂上 聡之(METEOR)
http://super-meteor.com/

香山 哲 / 心のクウェート
http://kayamatetsu.com/pagework/w13/

日本とドイツを拠点としながら、漫画の執筆やゲームの製作をしている「香山 哲」さんの漫画『心のクウェート』。旅漫画の最高峰。良すぎて原画も購入しました。香山さんはこの他にも『ウィズダム地獄』や『香山 哲のファウスト』など、面白くてとっても為になる漫画を描かれているので、そちらもぜひチェックして欲しいです。

HLO S.A. / PlayGround
http://www.getplayground.com

リズムゲームは大好きなので「リズム天国」のドラムパートや「スクフェス」は今でも遊んでます。『PlayGround』はiPhone&iPads用の、直感的な操作が楽しい音楽アプリです。画面に敷き詰められたパッドをタップやスワイプするだけで、イカすミュージシャンがプリセットした音源でグルーブを作る事ができます。スキルがなくても、適当にやってもなんだかとにかく気持ちいい! 日本にもファンの多い玄人好みのスクラッチをかます「D-styles」先生のビートなんかもあります。ファンキーシッ!

A Tribe Called Quest / We got it from Here… Thank You 4 Your service
http://www.atribecalledquestvideos.com/

Hip Hopの革命児『A Tribe Called Quest』が18年ぶりにリリースした最新作にしてラストアルバム。45歳の若さで亡くなったメンバーのPhife Dawg追悼の意味合いが色濃く、青春時代を彼らのリリースと共に過ごした世代のB-boyは(もちろん僕も)、涙なしには聴けないし、聴かないわけにはいかない。デジタルダウンロード先行というのも時代を感じるな〜。

 


DJDON
DJ DON(新宿ドゥースラー)
https://soundcloud.com/dj-don-1
http://duusraa.com/

Amenbrother(DJ DON&Kekke) / Champ Road
https://soundcloud.com/mhz_tokyo/amenbrotherdj-donkekke-champ-road-preview

今年も店やDJや制作と日々追われて中々海外の新譜を掘ること出来ずで、手前味噌ながらコチラを紹介。もちろん店でいっぱい新しい曲も聴いております!
GHz監修のJUNGLEコンピレーション「GHz Junglism」にFFF,BIZZY B等と一緒にコンパイルして頂きました!
Footwork Jungleを意識しつつもBPM165にして、DJ的に使いやすいよう意識しました。展開も多くつけてネタのチョップ具合などKekkeと問答しながら作った力作です。是非ご拝聴くださいませ。

DJ DON & MC RyN Fantabulous – Escape
https://soundcloud.com/shinjukubass/trailer04-dj-don-mc-ryn-fantabulous-escape

またも手前味噌ながらこちらを紹介。DJもんだいがいが中心となり、新宿界隈のTRACK MAKERの曲をコンパイルした「新宿BASS」に収録された1曲。
サイドマイクでもお世話になってるMC RyN Fantabulousの歌を伸せた新宿エモFootwork Jungleに。かつ、ちゃんと歌物としても聴けるよう努力しました。是非!

DJ DON OnlyJPTrax MIX
https://soundcloud.com/dj-don-1/onlyjpmix

最後はMIXを紹介。お前のサンクラ聴けば良いのかよと言われそうですが、手前味噌ながら。。
日本にも沢山良いクリエイターがいるのでミックスにしてみました。もっと沢山の人の曲を入れたかったのですが、今回は思い入れのある曲で構成。
もっと日本人トラックかけたいのでみんな作れば良いなと思いを込めて。
そしてR.I.Pを込めて。

 


kenkotaiji
KenKoTaiji
https://soundcloud.com/kenkotaiji

Limited Toss – Everybody
https://limitedtoss.bandcamp.com/track/limited-toss-everybody

今年夏リリースされた160WORKS VOL.1の中の1曲。聞いててとても気持ち良くなれる曲です。というかこの曲だけじゃなく”160WORKS VOL.1″全曲最高です!

Dwaallicht – Firmament
https://www.youtube.com/watch?v=IwC6aD0WK1A

頭に残るメロディー。リリースされて聞いた時はなんかすっごい嬉しかった!曲聞いてわくわくする気持ちは大切やなーって思いました。

Stazma The Junglechrist – Allergic Itching
https://murderchannel.bandcamp.com/track/allergic-itching

サンクラに曲upされてたときから沢山聞いてたけど、CDのレビュー書かせていただくことになってからまた沢山聞いた曲!何回聞いてもヤバイ曲。


em-%e3%82%a4%e3%83%a9%e3%82%b9%e3%83%88
em
https://twitter.com/em_meow
https://www.mixcloud.com/em_meow_303/

1:シン・ゴジラ(映画含め音楽、書籍、関連グッズ全般)
https://youtu.be/M89VLZgo1Vg
http://amzn.asia/h8Wu4WL

その奥行きと斜め上っぷりと微に入り細に入る「あーもう、知り尽くしたくなるじゃん!」な可能性はWARP Records的でもあり、ブレイクコア的でもあり。

シン・ゴジラを観る前の時期に「帰ってきたウルトラマン」をぶっ続けで観ていたり、何かと特撮作品を観ることが多かった1年だったのですが、怪獣ドラマや映画の様式美と様式をブチ壊す感覚、それでも過去の様式をリスペクトしまくる情報量の嵐にヤラレました。
これについて書き出すと1万字を軽く超えてしまうので以下、端的に述べます。

周回鑑賞した初めての作品。そして鑑賞する度に飲みに行っては語り倒してしまいました。発生可能上映も行きましたが、あれは完全にパーティ。さながらWIREやエレグラなどへ初めて参加したときのような、この作品が好きで仕方が無い人しかいないという純度の高さにも感動。

映画を構成する音楽についても、見た方ならご理解頂けると思うのですがいちいちタイミングが絶妙過ぎました。特に、◎◎大戦争のテーマをブチこむシーンのブチ上がり度は、テクノにおけるChanges Of Lifeと言えるようなキラーチューンっぷり。
特撮や庵野作品のマニアというわけではないのですが、それでもここまで琴線に触れるのは「何を出して何を切るか」というタイミングの作り方や、既存のスタイルを如何に新しく見せるかというサンプリングの妙が素晴らしいからではないかと感じています。

これらを書いてるうちにまた見たくなる、大変中毒性の高い作品です。

2:Shitmat来日ツアーと #プレボム(ベストパーティ 同率1位)
http://ghz.tokyo/2016/10/12/shitmat-japan-tour-2016/
https://twitter.com/enak_chicken

東京でのオーガナイズをしゃしゃり出たShitmatツアーは、翌日から一週間ほど燃え尽き症候群を引き起こすほどの濃度でした。やれることをやったつもりではありますが、Shitmatという妖精さんが奇跡を起こしすぎていて、心が完全にキャパオーバー。

手前味噌で恐縮ですが、これを超えるパーティを作れる自信がないので、来年はDJを通じて知見を広めるインプットの時期にしたいと思います。改めて、出演頂いた皆様、遊びにきて下さった皆様、関わって頂いた皆様、ありがとうございます。
この場を借りて御礼とさせてくださいませ。

プレボムは遊びに行ったパーティでは今年ダントツベスト。
自分たちにとっての極上を提案する方針や、目利きの広さ、現場構成など恐ろしく完成されています。
おいしい・楽しい・かっこいい の三拍子が揃っているパーティは常にありたい姿ですが、音の傾向が違うと、ここまでそのベクトルが違うのか!という刺激をとても貰っています。今後どんどん発展してほしいパーティのひとつです。

3:ニッポンのマツリズム(音楽本ベスト)
http://amzn.asia/cTBb1Jy

今年はあまり本のインプットが少ない1年でしたが、開始10ページでガツンとやられた作品。
「お祭り」についてお話をするとき、結構な確率で神聖OR土着といった二元論的な文章「しかなくね?」と感じていたのですが、この本では大石さんの「お祭りもパーティじゃん!」とめちゃくちゃ正直な目線で興奮と感動を伝える文章に私も感動しました。パーティレポートとしても貴重な本です。

郷土音楽や祭事について調べる際、パンフレットや資料ページにはン百年前から云々町おこしのため云々といった、自分の知る世界からは少し遠い言葉が出てくると思いますが、そこを大石さんはレゲエやテクノで言うと…など、わかりやすいたとえを絡めながら、歴史についてもきちんと触れる、とてつもなく真面目なレポートを書かれていました。
詳細には触れませんが、あるお祭りの音について「ハードミニマルのようにBPM130以上のビートが」ですとか、「まるでフリースタイルラップのように即興のフレーズが伝統となった」といった、なにそれどんなパーティ?と俄然興味の湧く紹介は流石の一言。という事で、すぐハレとケの感覚を持ち出す界隈にケっとなっちゃう人もぜひご一読を。
祝祭、鎮魂、伝統、土着、古来、逢瀬など単語はいろいろありますが、それらを引っくるめた一語として、「それを聞いてまたは見て楽しいという気持ち、同時に過去の誰かを悼み思いやる気持ち」は「まつる」で良くないですか?と感じたりもしています。

皆さんも日本のダンスコアということで、音頭ブレイクコアを量産してみませんか?


年間ベストTOP3 いかがでしたでしょうか?気になった作品があれば是非チェックしてみてください!