“GHz Interview32” DieTRAX(後編)

GHz Interview

90年代の福岡のシーンからナードコア前夜まで貴重な話が満載だった前編も好評だったDieTRAX氏のインタビュー後編を公開!
後編パートではDieTRAX氏のデザイナーとしての側面をフィーチャー。DieTRAX vs FFF『Hiroshima vs Rotterdam Special Edition』のイラストを担当したMountain Graphicsに関してや、Hondaladyのアートワークに関してなど今回も貴重なお話が盛り沢山です!


Q.では、ここからはケチャップアーツについて聞きたいと思います。
最初にケチャップアーツとして活動しはじめたのは何がきっかけだったんですか?

最初はフライヤーを作るとかそういうレベルの話で、さっきも言ったようにデザイン科にいたので友達(すなポンのやつ)が、
これからはmacだ!ってまだウン十万の時代のを個人的に持ってて、それを使わせてもらって、自分も作りたいと思ったのがきっかけかな。
当時は大学でmacの授業をやると言っても、ではイラレ付属の取説を見ながらやってみましょう、っていうレベルだったのよ福岡では。武蔵美とかだと一人一台macがあるらしいぞ!といかいう噂があったくらいで、我らは個人で覚えないと話にならないという。で、バイトした金でpower mac 6100、通称ピザボックスっていう入門機を買って試行錯誤してました。
映像出力があったからその後、卒業制作で重宝したんだけど。そうこうしてて自分たちでDJイベントをやることになったから、じゃフライヤーを作ろうってことになって。デザイン名義をやっぱり付けたくなるから、何が良いかねーみたいな感じだったんだけど、当時tomatoが流行っていたからトマトケチャップだっつって(笑)。ケチャップアーツにしよう!みたいな感じだったね(笑)。

※上京前の作品集よりロゴ集※

※98年ごろに実際にシルク印刷で数枚だけ製作したTシャツのデザイン。バイト先のレコード屋の上で刷ってくれた。※

※大学の卒業製作は映像作品を作ったのだけど、それに合わせて展示したビデオパッケージ。ケチャップアーツを名乗ってますね(笑)
APHEX TWINのAとアナーキックアジャストメントのマークをこの時から堂々とマッシュアップ!※

Q.音楽で個性を出すのとデザインで個性を出すのって、ちょっと違うと思うんですけど、デザイン面で昔から気をつけていることとか大事にしている部分というのは?

個人的にずっと思っているのは、Tシャツだとやっぱり自分が身に付けたい物を出すっていうところ。
音楽にも言えるけど、自分で欲しいから自分で作って聞かせるのと一緒でTシャツも自分が欲しいから作って、その余った物を売るというような感じでやっていたかな。正直、服飾をつくっている感覚は無い!(笑)
いっぱい作らないと、一着だけだと何万円もしちゃうから、10枚ずつ作って他にも33で卸しますっていうスタンスだったと思う(笑)
俺は全然ファッションにしても無頓着だったから、大学生の時も、3こ下の弟のお下がりを着てたからね(笑)、自分でこれが欲しいとか無くて(笑)。弟がスケーターだったからスケーターのX-LARGEだっけ?とか、興味ないのに着てたりとか(笑)

Q.自分が着たい物を作る、そして着るっていうところなんですね。最初に作ったTシャツって言うのがさっき見せて貰ったラジコンの?

そうそう、あれは33でTシャツ売ろうってなった時に弟も上京して同居状態だったから、弟のデザインで出してたんだよね。
彼の作るデザインもカッコいいなと思ったから、じゃあ二人でケチャップアーツでやろうみたいになって、見た時これ売れそうだからいいんじゃない?っていう下心もあったのかもしれないよね(笑)。

※これが最初に33で売ったOFF RCのTシャツ。※

※33のフリーペーパーに掲載されたケチャップアーツ 。この時は嬉しかった!2002年4月。※
http://next33.com/freepaper/2002_04/kat.html

※その後※
その弟とはその後Sovietをやり、現在Sovietsとしても一緒に活動中。

Q.ケチャップアーツの作品で有名なのってTAKAHASHIのスラッシャーロゴが結構知られていると思うんですが、どういうきっかけであれは生まれたんですか?

あれはファミ詣にケチャップアーツで何回か出店させてもらい始めたから、ゲームネタを作ろうと思って、それでTHRASHERとTAKAHASHI(高橋)が似ているってことで(笑)。これは自分でもお洒落に着れるぞ!と(笑)。
高橋名人の「MEIJIN(名人)」と「MAGAZINE(マガジン)」の「MA」の部分も合ってるし、こりゃいいぞ!と思って作った。

※ファミ詣で販売時に作ったポスター。2010年1月。※

Q.Dieさんは自分が着たいものとか聴きたいものとか、無いから自分で作る訳じゃないですか。他からの依頼で作る時はどんな風に考えて作られているんですか?

それは依頼元のクライアントの要求に一生懸命答えようっていうので頑張る感じかな。その中でも自分のアイデアを、こうしたほうがいいんじゃないかとか、細部はこうしたほうがいいんじゃないかとか、自分のこだわりを出して相手も喜んで貰えて、買ってくれるお客さんにも喜んでもらえるようにやってるかな。
ケチャップアーツってインターネットのサイトが作れないから適当というか(笑)、一応あるオフィシャルサイトも昔のタグ打ちみたいので一枚絵を貼るだけみたいな感じになってて(笑)。全然更新してないんだけど、ケチャップアーツは買っている人にしかほぼ知られてないと思うんだよね。だから、それを知って頼んできてくれた人には100%で答えたいというのでやっている。有名じゃないのにすいません、みたいな(笑) 、その人達に支えられて頑張ってます(笑)。

ケチャップアーツ オフィシャルサイト
http://ketchuparts.com/
全く更新していない。すいません。。

Q.ケチャップアーツって何タイトルくらいTシャツを作ってるんですか?

全然わかんないね(笑)もう数えてないからね。記録しておけばよかったね。

Q.やりたい時にやる、みたいな?

うんうん。だから勘定しても絶対赤字になってると思うよ(笑)。
考えずに版とか5版使ったりとか、、大判、特殊加工、とかで、売れ残ったのはどうしようとか考えなかった。
在庫が手に負えなくなると実家に送って親が着てるとか、そんなんだもんなぁ、、、(笑)。

Q.ケチャップアーツを始めた頃に音楽関係のTシャツ、ブランドでこれはいいなと思ったものってあります?

他社比社!
その中にフレンディックっていうブランドがあるんだけど、そこのデザインがめちゃめちゃ好きで、一個ネジが外れているというか、ヒネってあったり。で、所属がMUST ONEっていうグラフィティーのアーティストだったり、音楽はザマギっていう人がいて。

他社比社
https://x3x.tc/

Q.どういう音楽なんですか?

ヒップホップなんだけど、めちゃめちゃカッコいいし、CDのトータルグラフィックもかっこいいし、装丁もすごい。
全てやっていることがカッコいい憧れな感じかな。どこかとんちが隠れてたり、クール。それでそこの服飾部門がフレンディックていう。ともだちんこね(笑)。今でもそのブランドのものを古着で見つけたらサイズがXLでも買ったりするからね!

Q.ケチャップアーツに影響を与えたデザイナーがいるとしたら誰とかでしょうか?

NENDOとデザイナーズリパブリックだと思うよ。

Q.デザイナーズリパブリックはどの作品が一番好きですか?

デザイナーズリパブリックはもうPop will eat itselfのアートワーク関連がやっぱり好き、あの時代のが一番好き。
後から調べていくとイアン・アンダーソンっていう代表以外にもデザイナーが何人かいて、入ったり出たりしてるんだけど、pwei時代のその人の感じが好き。

※高校の頃から聞き込んだ、Pop will eat itself・This Is The Day This Is The Hour This Is This!※

Q.では、NENDOは?

GURU(デザインプレックスより前時代の日本のグラフィックデザイン誌)っていう雑誌がさっきの友達の家にあって、
それにNENDOが出てるんだけど、それを見て衝撃だったね!
(紙面を見て)このウィンドブレーカーが欲しくてたまらなかったんだよー。ガンダムやら何やら自分たちの好きな事を好きな解釈で今のフォーマットでやってるみたいなのが超カッコいいなと。
その後、QJでも特集されたり、とにかく雑誌に出たものは追ってた。Tシャツは見ることができなかったので。

※PC-PAGE GURU VOL.4 1994.5月※

※その後※
藤本ANIさんの当時のTシャツ放出フリマで朝から並び(一人しか並んでなかったが)欲しかった過去のTシャツやらを大量入手できたのはかなりの喜びでした。

Q.かなり影響を受けているんですね。

めちゃあるある!最初に出したウルトラテクノの裏とかも、もろにデザイナーズリパブリックだし。
中のザクの目みたいなのは当時、NENDOの草野さんが「いいねー」っつって褒めてくれたんだけど(笑)。

そういえば、嬉しかったのは上京してきてすぐNENDOのお二人に会ったのね。草野さん、藤本ANIさんとファミレスでね。
その時に君も(NENDOに)入ろうよ!って言われたのが超嬉しかったんだよね。いま思うと社交辞令だと思うけど、田舎から出てきて憧れの先輩に言われたら興奮するよね。もう本人達は忘れてるとは思うんだけど(笑)。福岡帰って、イワキくんに速攻話したよね(笑)

Q.HONDALADYのアートワークはどういった形で作られてるんですか?Dieさんからアイディアを出す感じで進めるとか?

昔は俺がこうしようこうしよう!っつって勝手にやってたけど、最近は結構相談するようになってきたかな。だから、好き勝手はしないように、二人の意見で作られてるね。

Q.HONDALADYの作品で特にお気に入りのアートワークはありますか?

ギミアブレイクのアートワークが好きです。
昔、ギミアブレイクっていうテレビ番組があって(笑)、その時リパブリック熱が再燃してて、リパブリックっぽくネオンで文字もアロアの字でギミアブレイクって作って、後ろとかも、とことんリパブリックっぽく、でもコピーにはならないようにと、好き勝手やったね。これは頑張りましたね。

※HONDALADY ギミアブレイク 2011年4月20日 レーベルに無理言って特色の蛍光緑を使わせてもらって嬉しかった。※

※裏面をその時の特典で壁紙配信。まだ残ってた!※
http://www.hondalady.net/?p=781

Q.去年リリースされたHONDALADYの『SAMPLING MADNESS』ではMountain Graphicsさんがジャケットを担当されてましたが、アートワークを外部の人と共作するのは初になるんですか?

過去には303で広岡毅さんが写真とかレイアウトで、中身はおれがやるっていうのでそういうコラボ的なものはありました。
TVTBは、今をときめくイラストレーター、コザキユースケくんに無茶言って360°パノラマイラストを描いてもらったり。

Q.『SAMPLING MADNESS』はどういった経緯で作られたんですか?

もうアルバムのコンセプトはサンプリングでやりたいっていうのは決まっていたので、怒られてもいいからバンバンやろうっつって。その時はそういうのじゃないとフラストレーションが発散できなかったから。俺個人的には、それぐらいしないとホンダが作品を出す意味がないくらいまで何かに追いつめられていたので(笑)。

Q.それはアートワークも音もですか?

うん。HONDALADYとして。
制作時にマルに「今、Mountain Graphicsっていうスゲーやつがボンボン(作品を)あげてるから、俺はこれでジャケをやったら今いけるんだと思うんだよ」って言ったら、ああじゃこれでやろう!ってなって、マウンテンさんにコンタクトをとってこんな感じのをやりたいといったら、やりましょうって。だから、ケチャップアーツとしてはAD的な感じで関わった。コンセプトとか。

Q.アートワークのコンセプトはどういう感じなんですか?使われているキャラを選んだ理由は?

あれはサンプリングメインの作品ってのをお伝えしただけで、すべてマウンテンさんにお任せしました。
彼が当時名刺がわりみたいな感じでバーって作っていたグラフィックをこういう風に切り取ってやりたいと伝えて、それであっちで勝手に作ってくれて、もうこれでOKみたいな。

Q.『SAMPLING MADNESS』の1曲目のタイトルに合わせてサンプリングしてるやつはアートワークが先にあって、それで作られたっていうことなんですね?

ロゴがまず来て、うわー!ヤバいね!っつって。完全お任せでこれが出来てきたから、自分たちもこの文字はこのロゴかぁっていう新鮮な感じで。もうこれでいこうってことになって、そこからちょっと1曲足したいって言って、俺がロゴに使われた音をいっぱい拾ってきて曲にした。今でも好きです。

Q.ケチャップアーツというとサンプリングがメインですよね。元ネタに対して罪悪感的みたいなのを感じることってあるんですか?

いまは時代的に大丈夫かな?と思うけど、ホントに好きでやってるから罪悪感とかがそんなに無いのがヤバいよね(笑)。

Q.時代的には昔より厳しくなっているかもしれませんね。それでも今後も変わらずサンプリングのスタイルで続けられますか?

変わらないと思うけどね、怒られたらすいませんっつって回収か、賠償金とか言われたら考えるけど、そんな売れてないし、、、っていうのもありますけど、、(笑)。
ケチャップアーツはアートだからっつって逃れるとか(笑)。

Q.いつも思うんでけど、Dieさんのスタイルは素直過ぎてすごいなと思うんですよ。

そうね、あまりひねらずに出すからね(笑)。でも、やる時はいつも怒られる覚悟はやっぱりしてるよ。それは怒られるように見られたこっちが悪いから。

Q.でも、ケチャップアーツのスタイルっていつの時代にも受け入れられるものだと思います。あえて洒落た方向にいかないのもカッコいいなと。

ねー、誰かそういうブレーンがいたらもうちょっと売れてたかもしれないね。サイトもちゃんと作って、、服飾で食ってないというのがあるから、服飾やってる人には申し訳ない気持ちがあるのよ。片手間じゃないけど、好きでやっただけだから。

※その後※
今は少し大人になったのでソビエツとして、決して片手間でなくクールなグラフィックも主体にしつつ活動しています。SOVIETS(ソビエツ)オンラインショップ
https://soviets.theshop.jp/

Q.ちょっと失礼な質問になっちゃうんですけど、ケチャップアーツってサンプリングがメインじゃないですか。
所謂、デザインでオリジナルがうまくできないみたいなコンプレックスはあるんですか?

いや、個人的にはオリジナルで作ったりもしてるわけですよ、本業の仕事では雑誌のロゴデザインとかレイアウト、広告デザインとかね。あとホンダレディのロゴとかもオリジナル。あれは何かのパクリで作っているものではないから、強い。
そういう感じで作れることは作れるんだけど、ケチャップアーツとして作るものの根本はただ好きな物を作ったり、着たいわけだから。これ俺のオリジナル!ってのを着ると恥ずかしいのよ、自分では。

例えばHONDALADYロゴとかのオリジナルものを着ると自分をさらけ出すみたいで恥ずかしいから、何かのパクリを自分でアレンジしたいのを着たくて着る、みたいな感じになっているかもしれない。仕事としてやってたらいいかもだけど。

Q.音楽面でもそれは言えます?

音楽面ではほんとに自信が無いというか、そもそも曲作りが苦手なのよね。サンプリングもの以外を欲しいのかな?っていう(笑)。

Q.オリジナルはオリジナルで絶対良いと思うんですけどね。

うーん、そう言ってくれて、じゃあって作ってイマイチだなぁってなったら悲しいからねぇ(笑)。
あ、でもHONDALADYで作ってきたものはオリジナルも多いから、そこで線引きできてるのかもね。

Q.自分で着たいものを着るっていうのはわかるんですが、売る時の価格の付け方はどうしてますか?

自分の感覚だけど、今って単価が下がっているじゃなですか、だから俺だったらいくらなら買うってので昔は値段を付けていた。
でも、今の時代は「これで4800円かよ、3000円なら買うけど」みたいな、それじゃあ3500円にしようとか、
3000円でいいかなーとかになっちゃってるけどね。

Q.なるほど、やっぱり自分基準ではあるんですね。

自分は基準だね。でも、その基準が当時のものだから、それはアップデートしていかなければいけないのかなーとは思う。

Q.当時、とは学生の頃ですか?

学生の頃とか、あと上京した頃、お店に買いにいって枚数の少ない自分の好きなブランドの物を4800円を出してでも買いたいっていう頃。もうそういう時代ではないのかなという気がする。

Q.ケチャップアーツってやっぱりアンダーグラウンドじゃないですか。ケチャップアーツの作品を買うところまで結構ダンジョン的に進めていかないとゲットできないみたいなところが昔からありますよね。そこはもう、そういうところを意識せず身の回りで済むみたいな感じでやっているんですか?

そうね。自分の範囲がそれだからね。広げられるなら広げたいけど、意図せずアンダーグラウンドになっちゃっているという(笑)。だから、まぁ怒られていないというのもあるし、広がらないっていうジレンマもあるし、だから諸刃なのよね多分(笑)。
梅ヶ谷君(Murder Channel)みたいに(自分の作品を)見つけてくれる人が見つけて、好きでガーってやってくれるのはすげー嬉しいから、それに答えたいっていうので、そういう依頼はすごい頑張っているっていう感じ。

Q.じゃ、ケチャップアーツは今後もやっぱりマイペースに自分の好きな物で?

そうね、好きな物をつくっていければいいですね。依頼があればやりますけど、みたいな(笑)。依頼するにしてもなかなか辿り着けないからね、おれのところまでね(笑)
このインタビュー記事で頼みたいって言うひとが増えてくれたらね、唯一の情報源になると思うよ(笑)。

※その後※
ケチャップアーツ は好きを突き進め、念願だったコミケに出店、コスモスのガチャガチャをテーマにしたガチャ本を作ったり、
好きなシールの同人誌を発行したりするようにもなる。
https://ketchuparts.thebase.in/categories/68066

Q.DieTRAXの今後の予定とかは特にありますか?

特にないね、好きな音を出したいときや、依頼があれば作りますっていう感じ。最近好き勝手にやると怒られる事が多いじゃないですか。

Q.今更ですけど、DieTRAXの音楽活動のコンセプトとかってあるんですか?

DieのトラックでDieTRAXという名の通り、自分の好きなものを曲にするっていうのと、曲の中に物語を練り込みたいという感じはずっとコンセプトにあるかな。

Q.それがサンプリングメインだという。

そう。この曲のこーゆーバージョンがあればいいのになーっていうのをやりたいから始めた。
この曲でみんなが楽しんで貰えればいいなーっていうのが最初だからね。「TAKAHASHI ATTACK」もガンダムの曲とかもそうだし。バイト先で友達に聞かせたりの延長。
でも、FFFとのコラボで作った「Get Hyper」とかはオリジナルに近いと思う。FFFがデータをくれてそこに足して作っていったから。あーゆー感じのなら作りたいけどね。

Q.では、最後になるんですけど33のイベント(リキッドルーム2階のKATAで行われた記念イベント。DieもDJで参加)で、
電気GROOVEの卓球さんと会われているじゃないですか。これだけ影響を受けた人に会うっていうのはどうでしたか?

 

もう緊張で、、、なんだろ、相槌しか打てないみたいな。共演者ってことでリキッドルームのカフェの同じテーブルで高野君(DJ JET BARON)と卓球さんで話してた時、彼はすげー卓球さんに気に入られて横で喋ってて、俺はその向かいで「あーはいはいはい!」って相槌しか打てなくて、高野君はタバコもらったり、すげーハマってたから、あーいいなぁ!みたいな感じで聞いてた。
でも、ラジオ聞いてるみたいだな~、幸せだなぁ~って感覚もあって。

それでお客さんや友達が周りで聞きながら、隙あれば一緒に写真撮ってるわけよね「卓球さん好きだったんすよー!」みたいな。
で、これは!と意を決して「俺も昔から卓球さんのことが好きで、写真を一緒に撮ってください!」って言ったら
「君は駄目」って言われて(笑)
「えーー!!!」みたいな(笑)
それで政所君が「いや、このDieさんは卓球さんのことがずっと好きで、撮ってあげてくださいよ!」
って言ってくれたんだけど「いや、君は駄目(笑)」って(笑)
それでまたまた数十分後に「卓球さんそろそろ写真いいですか?」って聞いたら「いや駄目」って(笑)
うわぁぁぁ、、、みたいな。せっかく会えたのに、、、(笑)そのループ。

イベントが終わって最後、じゃ俺帰るわ、みたいな感じだったので、階段まで一人で追いかけて行って
「卓球さん!最後、写真だけいいですか?!」つったら
「いや、もう今日は撮らないのが面白いから」って言われてバーッと帰っていかれた(笑)

その後ろ姿を見て、うわー!!だよなー!カッコいいなー!!みたいな(笑)

Q.本当に撮れなかったんですか?

撮れなかった(笑)。くやしかったけど、やっぱり卓球さん、かっこいいなぁみたいな(笑)。こんなこと喋ってたら余計に撮ってもらえなくなりそうだけど、本当に思ってる通りの人で。いつか一緒に撮ってもらえるまで、活動をがんばるよ。http://next33.com/blog/33/2012/10/12/190.php

※その後※
いまだにチャンスは無く、写真は撮れていない(笑)

DieTRAX
https://twitter.com/Dietrax

Interview 2016 may / 再構成 2021 Feb
インタビュー/編集:梅ヶ谷雄太(Murder Channel)
録音/文字お越し:tamura

MxCx Online Storeにて『Hiroshima vs Rotterdam Special Edition』受注生産限定セットの受付が開始中!