今回は、インダストリアル歌謡バンド”オーラルヴァンパイア”の中心人物にしてトラックメイカーであるRAVEMAN氏のチャートを公開!
RAVEMAN氏はオーラルヴァンパイア以外にも、テクノ、ニューウェーブ、レイブ、インダストリアル、歌謡曲、ドラムンベースなどを幅広くプレイするDJや、”ヘルサウナ”、”FUTON DISCO”などコンセプトに合わせた様々な名義で活動されており、2012年にはGHzとMurder Channelが共同でスタートさせたインダストリアルをテーマにしたLive Mixの企画で、”CARRE”とのコラボレーション作”FUTON DISCO + CARRE / LIVING BED”を発表しています。
http://ghz.shop-pro.jp/?pid=40802110
こちらはFUTON DISCOとCARREのスタジオライブと、そのライブ音源を再構築した楽曲を収録した実験的かつ踊れる作品となっており、インダストリアル~テクノ~ニューウェーブなどの尖った音が好きな方にはたまらない内容です!
今回のチャートでは、時系列ごとにRAVEMAN氏が影響を受けた作品を紹介してくれました!
What’s your favorite thing of all time? PT.12 by RAVEMAN
http://www.auralvampire.com/
https://soundcloud.com/futon-disco
本当に半分も語り尽せてない所ですが
今回は単純に好みも考慮して時系列どおりに選んでみました。
1. THE POLICE – Regatta de Blanc
音楽を始めるきっかけがショタの頃にテープレコーダを持って変な音を出したりコラージュしてた事と、電気グルーヴのラジオからテクノを聞いた事なのですが、
それより半年間だけ遡って、ロックのレコードを漁ってギターを触ってた時期があります。
後年には特に大きい影響はないのですけども、唯一ザ・ポリスは
その頃からずっと聞いていてメロディや音色や密度の手本になっているかと思います。
Amazon.co.jp: Police : Regatta De Blanc – 音楽
2. V.A / 電気グルーヴのテクノ専門学校 VOL.2
当時のテクノ/レイヴシーンの音楽は本当に自由で未来的で感覚的で、
しかも自分でも作れそう!という理想系でしたね。
その周辺の音として紹介されるものは一切、疑問を持つこともなく全部、消化しましたよ!
(余談ですが良さを理解するのに一番、時間かかったのはPatrick Pulsingerの『Porno』ってアルバム。至高の珍味。)
このコンピは電気グルーヴ監修の教本シリーズです。
中でも定番なものが揃っているのはVOL.2。
3. V.A / HARTHOUSE CHAPTER3
ジャーマントランスが全盛期の頃のコンピです。
早い時期からコレクター精神を刺激しないように心掛けて生きているのですが、
ハートハウスのカタログ集めは、人生の中でも最大のコレクションでした。
音楽的ルーツでは最も大きいものだと言いきれます!
このコンピ収録のBRAINCELL(カリ・レケブッシュの変名)の曲の影響で、
自分でもトラックを作りはじめます。
4. Eternal Basement – Carpe Noctem
これもハートハウスから。
この時期はダークなアシッドトランスが流行っていて、その典型です。
元レーベルであるEYE Qの作品もそうですがゴシック調が漂うのですよ。
ハードフロアこそ違うけど。
後にゴシックカルチャーと遭遇するのを予期していたのかもしれません。
オーラルヴァンパイアでも、この曲名を拝借しました。
5. Locust – Truth Is Born Of Arguments
インテリジェンステクノの中から出てきた作品ですが質感が違ってました。
ダークでインダストリアルな音は、この作品から!
後に出てくるエレクトロニカにも、ディープさや重厚さを求めてしまうのは、
この人とかシーフィールの影響かもしれません。
Amazon.co.jp: Truth is Born of Arguments: The Locust: デジタルミュージック
6. V.A / HARDER THAN THE REST
テクノと自分が作るノイズミュージックしか聞いてなかった時期に、
これとATRのアルバムを買ってかなり衝撃を受けました。
その日のうちにレコード屋さんに戻ってEC8ORのアルバムもゲットしましたよ!
Amazon.co.jp: Harder Than the Rest: Various artists: デジタルミュージック
7. Rammstein – Herzeleid
今も変わらず自分にとってはスターな存在です!
パイロ演出、怖いから苦手なんですがラムシュタインのならOK!
楽曲も大好きなんですが基本的に1stからずっと印象は変わってないです。
思想なんて芯がない方が、寧ろ表現者としては正しい姿なんじゃないかと思ったりします。
Amazon.co.jp: Rammstein : Herzeleid – 音楽
8. Hell – Munich Machine
ミニマルテクノ主流で意味を取り除くのが前提になっていた所に、
その空の器の中に、また色んなイデオロギーとかパロディーを込めたのが
GIGOLO RECORDSでしょうか!その後ニューウェーブ周辺の再評価の流れがくるんですが。
あとHELLは地獄の底のような暗さが痺れるカッコ良い。
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9. The Killers – Hot Fuss
この頃は、もうオーラルヴァンパイアをやっていたんですが、
当時の音楽シーンはポジティブメッセージな楽曲が主流で
マイナー調メロディーのバンドが、どっかの市場に入り込む隙間ってなかった印象です。
キラーズ自体にそこまで思い入れはないのですがポストパンクの新鋭バンドが
商業的に成功したのは励みになりましたね。
航空障害灯のジャケットもわかるわかるって感じ。
Amazon.co.jp: Killers : Hot Fuss – 音楽
10. MUTEMATH – RESET EP
このバンドは最初聴いたときやっぱり”ポリスっぽい!”て思いました。
今の音楽性も素晴らしいけど、初期に刷り込まれた感があります。
やっぱ1stアルバムが好きだけど、
特にこの先行EPのみに収録されている「Peculiar People」が外せないです!
Amazon.co.jp: Mutemath : Reset – 音楽
いかがでしたか?
こちらのチャートは不定期にて掲載していきますので、また次回をお楽しみに!