Peace Off 特集PT.3

Peace Off特集

Peace Off特集の第三弾となる今回は、Stazma The Junglechristの活動10周年を記念してリリースされた2枚組ベストアルバム『10 Years Of Breaking Things』に寄せられたPeace Offのアーティスト達と国内のアーティスト達からのコメント集を公開!

Stazma The Junglechristは2009年にPeace Offの人気コンピレーション・シリーズ『Kamikaze Club』への参加でキャリアをスタートさせ、以降はPeace Offから『The Lucky Strike EP』、『Napalm Junglist』、『Virtual Civil War』と連続してEPをリリースしていき、ブレイクコア・シーンの期待の若手として世界中のブレイクコア・ファンから注目を集めていました。
デビュー当初は、ブレイクコア~パンク~ジャングルをミックスした荒々しい攻撃的な楽曲が特徴的でしたが、Stazmaのルーツであるアシッド~ブレインダンスやインダストリアル~ノイズ、プログレッシブ・ロックなどのエッセンスも徐々に自身のサウンドへと反映させていき、2013年にPeace Offからリリースした初の12”レコード『Chaos Propaganda』ではアグレッシブかつメロディアスなネクストレベルのブレイクコア・サウンドを開拓。その後も、Bankizz Label、Murder Channel、PRSPCTといったレーベルから作品をリリースし、ヨーロッパを中心に大型フェスティバルにも度々出演しており、現在最もブレイクコア・シーンで人気を得ているアーティストへとなりました。モジュラーシンセやアナログ機材を多用した深みのある電子音と優れた作曲センスを駆使して作り出されるオルタナティブなStazmaのブレイクコア・スタイルは様々なシーンから支持を受けています。

今回リリースされたベストアルバムは、Stazmaの歴史を凝縮したボリューム満点の2枚組CDとなっており、ブレイクコア初心者からマニアなリスナーまで存分に楽しめる内容となっております。
コメントと合わせて是非チェックしてみてください!

Stazma The Junglechrist / 10 Years Of Breaking Things
http://mxcxshop.cart.fc2.com/




僕が「ブレイクコア・アーティスト・トップ10」を考えた時、Stazma the Junglechristはこのリストに当然ランクインする。彼がよく上半身裸で爺さんみたいなカンゴールの帽子をかぶってパフォーマンスするからじゃない。彼はまさに素晴らしいミュージシャンであり、サウンド・エンジニアだ。

あれは、2008年フランスであるパーティーに出演していた時、初めてジュリアン(Stazma the Junglechrist)に会ったのを覚えているよ。僕がプレイ中たくさんの観客がステージに上がってきてモッシュをやり出したんだ。僕とジュリアンはすぐに意気投合して、それ以来一緒に曲作りをしている。

Stazmaの音楽の何が魅力かと言うと、 電子音楽で僕が好きな全てのものを網羅しているからだと思う。耳に残るメロディー、素晴らしい楽曲の構造、神経質なドラム・エディット、困難だがやりがいのあるテンポ、そして全般的に素材に一貫性があること。
彼のスタイルやアイディアはどんなテンポにでも合う。彼の別プロジェクトRepeat Eaterのスローな曲「Mutinator」から、Peace Off からのリリースで狂気じみた曲「Drunken DSP」まで様々。ジュリアンは楽曲作りの過程に、モジュラーシンセサイザーやアウトボード・ギアを使用することに時間をかけるようになった。僕自身長年のリスナーとして、彼の新しいセットアップの違いがよく分かるよ。

彼は確実に両方の世界を結びつけ、新しい曲に円滑に組み込んでいる。変わったデチューンのモジュラーシンセサイザー・パッチ、ルーティング、クレイジーなシグナルチェーン、そして一風変わったサウンド・デザイン。Repeat Eater とPRSPCT からのStazmaの最新リリースは、今後ジュリアンからどんな音楽が聴けるかを示す良い例だと思うよ。
DJ Skull Vomit
https://soundcloud.com/djskullvomit

このアルバムはドリルンベース・アシッド・ジャングルが当然ベースにありますが、そこにIDMから多大な影響を受けたであろうグリッチノイズ・アンビエントの要素が入り込み独自の世界を構築しています。分かりやすい単純な構成の曲は一つとしてなく、かといって、実験的なわけではなくフロア・ライクにフォーカスされており、エレクトロニカ・ミーツ・ブレイクコアの試みをさらに進化させたかのような、ビートの面白さを楽しむアルバムになっています。

“Infected Brain Cell”, “Velvet Punk”ではVenetian SnaresやXanopticonすら彷彿とさせるテクニカルなグルーヴで、この手の音楽にありがちな金太郎飴的な冗長感も無く一曲を通してストーリーが完結するような流れが維持されています。”Ragga Terror From Outer Space”の四つ打ちをベースとしたグルーヴもアナーキーでカッコいいです。自分的には何度も聴くことによりインスピレーションが湧いてくる種のアルバムで、どの曲を取っても完成度が高く驚くばかりです。ハードコアテクノ、ブレイクコア、ジャングル、レイヴ、アシッド大好きっ子には間違いなく刺さりまくる名盤になっていると思います。
Dustvoxx
https://soundcloud.com/dustvoxx

ジュリアンのことは、彼が音楽活動を始めた頃から知っている。実は、ギグの後さらに他のギグへ行くため、ジュリアンがBong-Ra と僕を車で数時間送ってくれて、 彼が作ったばかりのジャングル・ミックスを運転中ずっと聴かされたんだ。おかしなことに、彼と再会した時、彼の作ったミックスのことだけじゃなく、彼が音楽に込めた「ハートとソウル」についても覚えていた。彼が成長していき、シーンの中でのキーパーソンの一人になるのを見るのは素晴らしいことだよ。
Enduser
https://end-user.bandcamp.com/

何年にも渡ってジュリアンと曲作りをさせてもらっていることを嬉しく思っている。彼は僕がステージを共にすることが一番多いプロデューサーだ。ここ2年くらいのことだけど、僕らが同じパーティーに出演した時に暴動が起こったんだ。彼のライブセットには常に圧倒させられるし、アルバムやEPはワイルド!The Junglechrist は、パーティーが盛り上がるように精密に設計できる真のセンスを持っている。彼が決して降伏しないように!
Gore Tech
https://gore-tech.bandcamp.com/

「Stazma あぁStazma !!!」彼こそが、コントローラーを持って生まれてきた男、上半身裸だがフレンチ・ベレー帽をかぶっている。彼の若さについてよく知る者はいない。言い伝えによると、彼はキャンセルされたフリーパーティーの近くにある川で、2人のレイヴァーに拾われトラックの後ろで育てられた。ある日、ついにそこから脱出することができ、コントローラーを持って荒野を旅した。ドラム・ブレイクを増殖し、彼の血管にはアシッドが流れていた。彼はまだ健在だ、彼の復活を待つ必要はない。
The JungleChrist 万歳!!!

続く・・・・
Monster X
https://monsterx.bandcamp.com/

Big up for 10th anniversary of Stazma!!!!
去年UKで開催されたbalter Festivalで初めて会って一緒にキャンプしました。
プレイもめっちゃくちゃよかった!!
ちょうどブレイクコアの中期にあたるのかな、初期のブレイクコアの荒々しい感じと現在につながるテクニカルで繊細な音の両方を兼ね備えた唯一無二のサウンドでラガジャングルやアシッドの要素を組み合わせてスピード感はブレイクコアなんで、最高に暴れすぎず踊り続けられるという、初めての人もこのベスト盤を手にすればブレイクコア中期を築いたハイブリッドサウンドを体感できるので是非です!!
活動10周年御目出度うございます!!
Numb’n’dub
https://soundcloud.com/numbndub

Stazma The JungleChrist は、アシッド・ブレイクコアの達人。彼と初めて会い、共演したのは2008年Peace Offのパーティーだった。それ以来僕らは、血のつながった兄弟同様。僕の相棒に長き人生を!
Ruby My Dear
https://rubymydear.bandcamp.com/

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翻訳:megumi

次回のPeace Off特集ではレーベルのボスであるRotatorの偉大なる功績を振り返ります!