伝統的なブレイクコア・スタイルにモダンなダンスミュージックや文化の断片を細切れにして取り込みパワフルでポジティブな楽曲を生み出す「Numb’n’Dub」の最新作が、ドイツのHelldropからフリーダウンロードで登場!
新作『Kill Bitch!』のリリースを記念してGHz Blogにてご本人による全曲解説を公開!
しかも!!!本日から一週間限定でNumb’n’Dub氏がオンライン・パーティー「FETOW2」で披露されたブレイクコア・セットも公開!!『Kill Bitch!』と合わせてNumb’n’Dub氏のサウンドと世界観をご堪能ください!!
Bucky Bucky Tekiyaki Chicken Rave!!!
2018年にUKのBalter Festivalでプレイする用に作った曲で、Buckfastっていうお酒があってその愛称であるBuckyと日本語のバキバキをかけてます。PARACPSMの記事でそれについて説明してるのはあったけど(https://iamtsumu.hatenablog.com/entry/2019/02/03/220053)、個人的にレイヴってブレイクコアに似てて、レイヴを言葉で説明するの困難というか、体感するのが一番の説明方法になってる感じがある。去年出演したUKのフェスBOOMTOWNで、DJがプレイしている中、人々が自由に踊ったりしてた空間が自然発生的にできて、その中にいた時、あ、これがレイヴかもってのを実感しましたね。
厳密に歴史とか絡めて定義するとずれてくるとこもあるかもしれないけど、DJがプレイしてて、それがどのジャンルとかわかってない人でも、ぐちゃぐちゃになって遊ぶ空間が勝手に成立した時に同じ感覚になるので、それがレイヴ感なのかなとも思います。ここ最近はコロナの影響でオンラインのパーティーが増えたけど、Chat機能があってリアルタイムに思ったことを呟いてる状態にも同じようなものを感じることもあります。このトラックのサンプルの選び方も、得に意味はなくて、単純に現場でこういうのが聞きたいって思って100%感覚で選んで作りました。
Shutup all fxxkerz I am a king
この曲がリリースに繋がったきっかけです。2017年のBangface weekender出演後に作った曲で、海外フェスでブレイクコアがかかっててそれで踊る数千人の人を見て、めちゃくちゃくらって、そこから製作した曲の一つなんで、それまであまり作れてなかったブレイクコアをもう一回量産し始めた時期のものですね。今現在のブレイクコアって色々細分化したそれぞれの場所でリリースがあったり作られたりしてる感じもあるし、大阪では特にハードテックの熱が帯びてくると同時にBPM200を超える音楽も徐々にまた現場でも流れてみんながそれで騒ぐって光景も出てきるので、2020年いよいよBack to 2000年代って感じで、1周回って新しい形でブレイクコアもまた受け入れられる状態にあるのかと感じることもあります。2010年代後半くらいからTrap系のラッパーも従来の型を破った”突き抜けてる”感じに価値観を持って表現する方々も増えてきたし、音楽性は違えど、”突き抜けてるスタイル”みたいなのが他と違っててクールって感じが全体的な風潮としてあるのかなと。その内、今までの歴史度外しでブレイクコア的なトラックでラップする人も出てきそう。
9999 lights will fok ur brain into peace
この曲が一番直近に作った曲なんでEPの中でも唯一の新曲(厳密にはLIVE用に作ってた楽曲のリメイク)ですね。ブレイクコアっていうより、ハードテックとブレイクコアのミクスチャー的な感じで、DJも使いやすい仕様になってます。2017年からリリース話が始まって、実際動き出したのが2019年年末だったので、なにしててんと(笑)。
2年くらいあったし、Balter festival、Boontownとその間に積んできた経験が詰まった楽曲になってます。これって2つの曲が一緒になってるショートミックス?って感じの展開だけど、ちゃんと一曲ですよと!珍しくビルドアップがあってドロップがあるっていうダンスミュージックの王道展開にしたけど、2度同じドロップがこないっていう点にこだわりました。もしそんなのおかしい!って意見もあったら、Numb’n’dubをソレに当てはめて考えること自体ナンセンスだと諭しておいてください。(笑)
Numb’n’Dub – Breakcore sp set@FETOW2
https://21.gigafile.nu/0615-bf418d632ae9537a4ef79afb25bd80a8c
“GHz Interview15” Numb’n’dub a.k.a NMDB
http://ghz.tokyo/ghz-interview15-numbndub-a-k-a-nmdb/