共産テクノ ソ連編 増補改訂版

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2016年にパブリブから出版された『共産テクノ ソ連編』の増補改訂版が10月に発売!

テルミンを生み出した元電子楽器大国ソ連。だが「収容所群島」の監視体制では「サミズダート」で流通した「テープアルバム」がダビングでネズミ算式に増殖。欧米の人気曲の盗作疑惑。国民の体力増強を図る政府と、国営レコード会社メロディヤのお墨付きを得るためにミュージシャンは「スポーツテクノ」を進言。宇宙開発先進国のプライドでスペースディスコが大流行。一方、西側機材入手困難のためミュージシャンが楽器自作、2トラック録音機による人力テクノも。『All About』でガイドを務めるテクノポップの第一人者、四方宏明が謎のベールに包まれたソ連テクノの実態を徹底調査。

テルミンを生み出したソ連で独自に進化を遂げていた電子音楽 共産趣味テクノby西側陣営
ロシアン・ハードベースbyスラヴ不良ゴプニク
メロディヤ認定スポーツテクノ継承者インタビュー等
初版から32ページ増の永久保存版!

■ガガーリンも宇宙で聴いたソ連電子音楽の元祖、ヴィチスラーフ・ミシェーリン
■ソ連の共産テクノの起源となるラトビアの宅録集団、ゼルテニエ・パストニエキ
■ 2 トラック録音機だけで名作を作り上げた人力テクノ二人組、チルナフスキー=マテツキー
■小国ラトビア出身ながら、売上2000万枚を超えるスペースディスコ、ゾディアック
■Kraftwerkをレゲエカヴァーし、イラク公演まで果たしたエストニアのTornaado
■強制労働を課された事もある自称火星出身ソ連版Lady Gaga、ジャンナ・アグザラワ
■ YMO をサンプリング(パクった?)した閉鎖都市の反乱者、Brothers In Mind
■「セックスのための音楽」を発表した「化粧品研究所」、ニー・コスメチキ
■突然テクノディスコを発表したリトアニア音楽院のクラシック音楽理論教授テイスティス・マカチナス
■ラヴソングを英語のみで歌う旧スターリングラード出身のアイドルデュオSlow Motion
●ロシア・アヴァンギャルド風ジャケット展や、ペレストロイカ期に出版
されたモスクワのガイドブック再訪など共産趣味コラム類も多数!!

四方宏明(シカタ ヒロアキ)
1959年京都市生まれ。神戸大学卒。2014年にP&G退社後、(株)conconcom及び(株)WATER DESIGNにてコンサルタントとして活動する。
2001年よりAll About にてテクノポップのガイドとなり、インタビュアー、音楽発掘家としても情報を発信し続けている。
研究対象は、「共産テクノ」「中南米テクノ」「世界の渋谷系」等。