History of Japanese Hardcore Techno特集②

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『History of Japanese Hardcore Techno』特集第二弾!今回は、GHz Blogがチョイスするジャパニーズ・ハードコア・テクノ・クラシックを公開!
多種多様なスタイルが混在する日本のハードコア・テクノ・シーンにおいて重要な役割を果たしたと思われる10曲をご紹介します。現在、Bandcampにて購入出来るものだけを選びました。『History of Japanese Hardcore Techno』の予習も兼ねて是非チェックしてみてください!

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Speedcore Dandy
スピードコアというジャンルにおいて最も重要なアーティストとして世界中に影響を与えたm1dyの代表曲。スピードコアといえばこれ!といえる名曲中の名曲です。2011年に発表されたアルバム『Roaring The Odd Hymn – 11years of m11dy』に収録されているリメイク版もオススメ!

RoughSketch – Neo Criminalsオランダのメインストリーム・ハードコアを自身のフィルターに通してアレンジしたジャパニーズ・ハードコア史における重要曲の一つ。スタジアムを埋め尽くすような壮大なメロディとキックにRoughSketchの耽美なゴシック感が活かされたストーリー性のある曲です。2014年に発表された『BASSDRUM​:​File #7』ではFFFによるジャングル・リミックスが収録されています。

DJ TECHNORCH – Destroy Boss On Parade数百のテクノ~ハウス~レイヴ・クラシックを切り刻んだDJ TECHNORCHの代表曲「Boss on Parade」をインダストリアル・ハードコアにリアレンジしてしまった隠れた名曲。カオティックなディストーションが施されたブロークン・ビーツが重く突き進んでいき、最低限のレイヴ・サウンドのみを残して「Boss on Parade」を徹底的に破壊し再構築しています。日本のインダストリアル・ハードコアの歴史を振り返ってみたときに見逃せない1曲であると思います。

SONIC DRAGOLGO – の​ん​ひ​゙​り​ホ​゚​テ​ト​さ​ん
日本の最初期ハードコア・テクノにも深く関わっているSONIC DRAGOLGOが1997年に自主レーベル「Hyper Rich」から発表した衝撃作『のんぶりポテトさん』に収録されている表題曲。エクストリーム極まりない究極の高速電子音楽を追求していたSONIC DRAGOLGOの集大成ともいえる内容。2022年にアメリカのRetrac RecordingsからLP/TAPEが再発されたのもあり再び注目を集めています。

DJ SHARPNEL – RAVE200008
最初期ジャパニーズ・ハードコア・テクノの影響元として大きいベルジャン・ハードコアことデステクノをリメイクしたコンピレーション『SPEEDKING』シリーズの第一弾に収録されているDJ SHARPNELによる1曲。オールドスクールなデステクノのフレイヴァにDJ SHARPNELのハードコア・サウンドが見事にミックスされたデステクノ・クラシック!

Yam Yam – Overtron
OUT OF KEYのメンバーとして日本のハードコア・テクノを世界に広めた功労者であるYam Yamが生前に残したエレクトロとハードコア・テクノを融合させた衝撃作。エレクトロとハードコア・テクノ双方の要素をしっかりと活かしながら新しいサウンドを生み出しており、Yam Yamのアイディアとスキルに驚かされます。現行のオルタナティブなハードコア・テクノやPost Raveともシンクロする素晴らしい曲です。

DJ Shimamura – Dream Up feat. Mari​*​F (Sweeter Sweetest Mix)
イギリスのハッピーハードコアのエネルギーと手法を受け継ぎ日本独自のハッピーハードコアを誕生させたパイオニアであるDJ Shimamuraの代表曲。どこか切なげな雰囲気も感じさせるメロディに踊ることの楽しさを教えてくれるビート、この1曲でDJ Shimamuraというアーティストが表現されています。いつまでも人を感動させる永遠の名曲。

Hammer Bros Feat. Burning Lazy Persons – Unity Of Insanity
Hammer BrosとBurning Lazy Personsというジャパニーズ・ハードコアの二大巨頭によるコラボチューン。ハードコア・ヘッズを鼓舞させるリリックと闘争感のあるサウンドが本当にたまりません。90年代に数々の海外ハードコア・レーベルから傑作をリリースし、日本のハードコア・テクノの土台を作り上げた分厚い説得力に満ち満ちた曲です。

OUT OF KEY – Tokyo MotherFucker
Shigetomo Yamamoto、Yam Yam、Yasuhiro BPM400によるハードコア・テクノ・ユニット「OUT OF KEY」がドイツのThe Speed Freak主宰レーベル「Shock Wave」からリリースしたHammer Brosとのスプリット作に収録。オランダのガバ、ドイツのハードコア・テクノに日本のサブカルチャーやダンスミュージックの要素を注入して生み出したジャパニーズ・ハードコア・テクノの始まりとなった重要な曲です。

DJ Myosuke – HELL FLAME
奇抜なアイディアと恐ろしいまでのクオリティで世界レベルのハードコア・トラックを叩き出しているDJ Myosukeが2019年に発表したシングル。メタルのルーツがどことなく感じられる攻撃的なビートとメロディは、アグレッシブなダンスミュージックを求める全ての人に突き刺さるでしょう。DJ Myosukeの硬派なサウンドと世界観が凝縮された1曲。