GHz Junglist Interview #5 JUNGLE ROCK

GHz Junglist, INTERVIEW

GHz監修によるJungleコンピレーション”GHz Junglism”の発売を記念してBLOGにてJUNGLE特集を開催中!!!

今回のJunglistインタビューは、東京を拠点にJUNGLE DJ/クリエイターとして活躍している「JUNGLE ROCK」さんが登場です!
97年からサウンドクルー「SP CREW」にてセレクターとして活動を開始されており、日本でも人気の高いジャマイカのBass Odyssey、Adonai、Shine Headのフロントアクトも経験されている本物のサウンドマンの方でもあります。

現在は老舗レゲエ・レコードストア「DUBSTORE」でJUNGLEのバイヤーも担当されており、DJ YAHMAN氏とのJUNGLE PARTY「Tribal Connection」を主催されています。
日本のレゲエ・アーティスト「HIBIKILLA」のアルバムへのJUNGLE REMIXの提供やOutlook Festivalでおこなわれたサウンドクラッシュへの参加など、JUNGLEシーンの活性化に努められています。

このインタビューではレゲエとの出会いからセレクター時代、そしてJUNGLEとの出会いなど面白いお話を沢山お聞きしました!
JUNGLISTもレゲエ好きも共感出来る話が詰まっており、この二つのジャンルが今後更にリンクしあっていける事を感じさせる貴重な内容の記事になりました。

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Photo By Jun Yokoyama

JUNGLE ROCK
https://soundcloud.com/jungle-rock
https://twitter.com/jungler0ck


Q.
音楽に興味を持ったキッカケは?

小学生の頃からスケートボードをやっていてスケボーのビデオで流れてる音楽を聴きだしたのが最初かな。ジャンルは関係なく好きなスケボーのビデオで流れてる楽曲が好きみたいな感じ。なかでもNOFXとかのパンクは凄く好きで、あとBeastie Boysも。
あとは地元の先輩がRIP SLYMEのRYO-ZとILMARIだったからヒップホップやレゲエなどのブラックミュージック、日本語ラップは自然と耳に入ってきた。

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Q.
RIP SLYMEのメンバーと出会ったのはいつ頃なんですか?

高校生のとき、友達の女の子が主催した50人コンパってのがあって(笑) そこでだね。
俺は友達と錦糸町でスケボーをやっていたんだけど自分達以外にそういった人達がいると思わなかったし、俺らが一番イケてるって思ってコンパに乗り込んだらB-BOYの集団が居てそれがRYO-ZとILMARI達でさ。
その当時(93年)はスケーターとかラッパーみたいなストリートなノリの人は今みたいに多くなかったし。お互い波長があってコンパそっちのけで男だけで盛り上がって(笑)
それで次の日から毎日遊ぶようになったんだよね。錦糸町近くのジョナサン菊川店に皆でずっと溜まってたよ。本当に毎日一緒に居てさ、ジョナサンから学校に行ってジョナサンに帰って来るくらい(笑)。

高校を卒業するってなったんだけど遊びに没頭しすぎて進路を何も考えてなくて。その時にRYO-Z君が原宿にあったトレジャーアイランドで働いていて、それでRYO-Z君が誘ってくれて俺もトレジャーアイランドで働くようになって。お店がヒップホップ系の洋服屋だったから色々な人と知り合えたし、18歳から20歳の2年間だったんだけど、洋服屋時代の経験は結構大きかったと思う。

Q.
JUNGLE ROCKさんが音楽活動を始めたのはいつ頃からですか?

渋谷ASIAでやっていたイベントで横浜のKING WEAPONってSOUNDを見た時に凄い衝撃を受けてダンスホール・レゲエにのめり込んでいったんだよね。
持っていたヒップホップのレコードを全部売って軍資金を作ってレゲエのレコードを一気に買い集め、横浜のCLUB 24でやっていたMIGHTY CROWNのダンスや横浜のBodegaに遊びに行くようになって。ラガマフィン街道まっしぐらでした。

それで小学校からの友達が「SP Crew」っていう東京のサウンドに入っていたから、俺もセレクター志望で入れさせて貰ったのが始まり。俺が入った時にSP Crewは新宿のKINGSTON CLUBで日曜日にレギュラーをやっていたんだけど、当時まだ知名度が低かったのと日曜日っていうのもあって人は少なかったよ。フロアで運動会出来るぐらい(笑) でも、練習の場にはもってこいだったからひたすら現場に出て学んでいった。

Q.
セレクターを始めた時に参考にした人や影響を受けた人は?セレクターの知識やパトワ語などはどうやって学んでいったんですか?

ジャマイカだったらKillamanjaro、Bass Odysse、あとBodyguard、もちろんStone Loveも好き。NYだったらking Addies。で、なかでもUKのDavid Rodiganが超好きだった。Rodiganはスタジオとかエンジニアにも凄く拘っているDubが沢山あるからクオリティーが高くて素晴らしいの一言。原曲よりRodiganのDubの方が好きみたいな。選曲もユーモアがあって紳士的な感じも好きでした。

あとはサウンドマン同士で国内のクラッシュのTAPEが回ってくるんだよね。特に大阪が多かったな、ダビングのダビングだから音がめっちゃ悪いんだけど(笑)。日本のサウンド物は凄く刺激的でしたね。クラッシュのTAPEは今でも大切にコレクションしてます。

パトワ語もTAPEを聴いて覚えていったね。教えてくれる人も居なかったから使い方とかむちゃくちゃなパトワだっと思うけど(笑)
当時、俺らがやってた時って無理矢理にでもパトワ語でMCするっていうのが主流だったんだけど、俺らはパトワが上手くなかったから日本語を積極的に使っていこうってなって。あんまかっこつけないで日本語でMCするスタイルでやってました。

Q.
JUNGLE ROCKさんが参加されていた頃のSP Crewはどんな活動をされていたんですか?

俺がSP Crewに入った1年後くらいに池袋BEDが出来たんだけど、RIP SLYMEが毎月第二土曜日にBEDでイベントを始めていて。そのイベントにSP Crewをゲストに呼んで貰った時に俺らがお客さんを一杯連れて来たんだよね。それでクラブ側も気に入ってくれて毎月一緒にやろうって事になってRIP SLYMEの「At The Lounge」ってイベントにオレらもまぜてもらえる事になったんだ。あの時代にレゲエとヒップホップのリンクアップをやったのは結構速かったと思うよ。

BEDでイベントをやる事によって周りからの評価も変わってきて、SP Crewで六本木のBLESSって箱でもイベントを始めてランキンさんのTaxi Hi-Fiとか、横浜のTASTEE、それこそ初めに影響を受けたKING WEAPONなどなど名のある人たちを呼んでリンクが出来るまでになった。
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Q.
セレクター時代にはジャマイカにも行かれているんですよね?その当時の治安は?

21歳の時にDub録りの為にキングストンに行った。治安は悪かったと思うよ。着いた初日に財布盗まれたり、スタジオに行ったらナイフとか銃を見せてきて俺のDub録れよって言ってくる奴とかいたけど。事件に巻き込まれたり怪我をしたりとかは無かった。

Q.
ジャマイカで印象的だった出来事は?

当時はネットなんて全然普及してなかったんだけど、ジャマイカでは噂が広がるのが速くてさ。日本人が珍しいからなのか俺の周りに常に子供達が群がってたんだけど、その子供達にDavid RodiganのシステムのTAPEが欲しいな~って言ってたら次の日の朝6時位に俺が泊まっていた家にTAPE売りのおっさんがRodiganのTAPEを売りに来て驚いた(笑)。

あと、SizzlaのDub録りが凄い大変だったなー。Sizzlaが住んでたオーガスト・タウンはかなりゲットーで治安が悪いって地元の奴からも聞いていたんだけど、どうしてもDubが欲しいから会いに行って。
それで、オーガスト・タウンまで行ったらデッカイ扉があって中に入るとSizzlaの家っていうか村があってさ(笑) 村の子供が出てきてケアしてくれて。SizzlaのDubを録りに来たんだけどって伝えたらSizzlaはメディテーションしに山に行ったから当分帰って来ないよって言われて。マジかよー!ってなったんだけど、諦められなくて次の日も行って、その次の日も行って。そしたら村の人も俺達に慣れてきて良くしてくれてさ。村の中を案内してくれたんだけど凄い広いんだよね。村の中にはスタジオもあって畑もあって川も流れていて蝶々も飛んでで楽園みたいな場所だった。
5日目に行ったら丁度山から下りてきたばっかのSizzlaに会えたんだけど疲れきってて機嫌が悪くて超怖かった(笑)。俺達は日本から貴方のDubが欲しくて来ましたって話をしたら翌日にDubを録ってくれるってなったんだけど、スタジオの環境も良くなかったのとSizzlaのバイブスが高すぎてボーカルもわれまくってて(笑) 録れたDubは正直使える物にはならなかった。凄く良い体験にはなったけどね。ちなみに録った曲は「Like Mountain」。

あと、まだ無名に近かったJah Cureも録ったよ。さっきのカセットテープ屋じゃないけどJah Cureの方から来たからね、ピンポーンって(笑)俺のDubが欲しいのかってね。
値段も3000円位でめちゃ安で「Troddin In The Valley」「Love is the Solution」他合計3曲録った、スタジオもMain Streetで録ってクオリティーも良かった。
今じゃ絶対無理でしょ3000円は(笑) Jah Cureもビックアーティストの一人だからね。

Q.
近年ではダブプレートもデジタルのフォーマットが主流になっていますが、デジタルのDubをどう思われていますか?

俺はデジタルでも全然良いと思っている。大事なのは内容やクオリティーだから。手の施しようで1にもなるし10にもなる。
この前、PART2STYLEと一緒の現場になったんだけど彼等のDubは音の鳴りもふくめてクオリティーが良い。Rodiganもそうだけど拘ったもん勝ちというかさ。Dubは誰でも録れるけど磨き方だよ。

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HABANERO POSSEが2012年Outlook FestivalのSOUND CLASHでZeebraの「公開処刑」Dubを録ってきていたんだけど、そのDubを盤に切ってきたからね。ZeebraのDub録るだけでも凄いのに盤でに切ってくるのが熱い。そういうのも含めて拘り方が大事だと思う。その2012年のSOUND CLASHで俺は下記の2トラックを用意したけど、決勝戦でHABANERO POSSEに敗れてしまいました。(涙)

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Q.

ジャマイカから帰国後の活動は?

ジャマイカから帰ってきて1年くらいフルで活動したけど、熱しやすく冷めやすいじゃないけど徐々に生活のほうも忙しくなってきたのもあって音楽活動から離れたんだよね。レゲエは好きでレコードもTAPEも買ってはいたけど、もう人前でDJする事は無いと思ってた。

そして5年くらい月日が流れてRIP SLYMEもメジャーから作品を出し、ヒット曲を出し続けている時期に、俺が働いていた仕事場のラジオからRIP SLYMEの「One」が流れてきて。あ~もう遠くの人達だな~って思ってた矢先にILMARIから電話がかかってきて。
今度APEのNIGOさんとイベントを始める事になって、レゲエかけたいから色々と教えてくれって言われて週に何回か家で教えていたりしていたんだけど、最終的に俺がDJする形になって、いきなりAPEのイベントに出ることになってさ。当時、レゲエが流行ってたのもあって、ちょこちょこAPEイベントに呼ばれることが多くなって、またDJをやる事が増えてきた。

で、2006年の年始のAPEのイベントで俺はセカンド・フロアでDJだったんだけど、その時間帯メインより盛り上げるみたいな現象になって、それを見てたRYO-Zくんが大絶賛してくれて、その時MCをしてくれてたチナツって女の子と一緒にRIP SLYMEの「Dance Floor Massive II」っていうツアーの前座に誘ってくれてRIP SLYMEと一緒に全国を回ったんだよね。

Q.
それではJUNGLEとの出会いは?

今でも忘れられないんだけど、さっきの06年の年始のAPEのイベントがあった時に俺の前のDJだったDJ SOMAがChopstick Dubplateの5番をかけていて。これなに!?ってなったのが始まり。ビビビって来たね、カッケー音楽見つけたって。

それでRIP SLYMEのツアーの時にSOMAはメンバーとして参加してたから彼にジャングルとかドラムンベースを教えて貰ってどんどんハマッていって自分でもDJでJUNGLEをプレイしたくなってJUNGLEに切り替えた。

当時のダンスホールはバブルで、正直チャラいなーって思っていたところにCongo NattyとかのストイックでコンシャスなJUNGLEを聴いて自分が求めている音だなって強く思った。

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その頃にCHAMPION BASSの存在を知って現場にも行き始めて。CHAMPION BASSのWEBでYAHMAN、DON君、Jahtome、SAZABI氏が書いていたチャートを参考にしたりとか、DJ MIXをストリーミング出来たから聴きまくってた。JUNGLEに関してはCHAMPION BASSには凄い影響を受けてる。俺の中でCHAMPION BASSは超せない存在でNO1 JUNGLIST CREWだね。

http://www.discshopzero.com/item/championbass.html

Q.
JUNGLEのどんな部分に魅了されましたか?

RAGGA JUNGLEを始めはメインで聴いていたんだけど、RAGGA JUNGLEのストイックでタフなところ。現場ではお客さんもある程度タフじゃないとついていけないじゃない?そういった部分にまず魅かれたかな。音楽と戦うみたな。
JUNGLEを通してダンスミュージックを知って好きになった。それまでUKの音楽って聴いた事が無かったから、それこそDavid Rodiganくらいだったし。

JUNGLEは曲によってRAGGAであったりB Boy StlyleなHip Hop、土着なトライバルな物やRaveであったりと沢山の音楽を取り入れてしまうのが魅力だよね。それと圧倒的に音がカッコいい。

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なによりあと、俺って正直環境がいいじゃない。自分でも思うし。
しかし、その輪を飛び出して誰一人知り合いのいないアンダーグランドのシーンに飛び込んででもJUNGLEがやりたいと夢中になった。今働いてるDub Storeの仕事も、常にRAGGA JUNGLEのレコードを買える環境にしたいと思いって31歳の時に転職してしまったくらい俺を狂わせた魅力的な音楽なんです。
http://www.reggaerecord.com/

Q.
JUNGLEで好きなプロデューサーは?

REMARC。Ganja KruのDJ HYPE、ZINC、Pascal。Krome & Timeとか100% Jungle的な分かりやすい感じっす。最近だったらBenton、Sully、Kid Libとかで、マイブームがRave JungleなんでKniteforceとか聴き込んでます。

あとJungleのプロデューサーではないけど、一番好きなUKのプロデューサーはLoefahです。サウンドはもちろんだけど、デザインとかビジュアル面もカッコいいなーって。
https://soundcloud.com/rinsefm/swamp81290916

Q.
JUNGLEのDJをする際に気をつけていることは?

RAGGA JUNGLEの場合だったらリリックを気にする。ギャルチューンのあとにバッドマンチューンは絶対にかけないとかね。バッドマンチューンならバッドマンチューンだけにするとかレゲエみたいに流れを気にしてる。そこは崩したくない。

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Q.
今後の予定を教えてください。

今度新しく始まるManchesterのJONNY DUBのラジオにMIXを提供します。JONNY DUBが日本に来た時に一緒のイベントに出たんだけど、その時に俺のプレイを気に入ってくれて。11月に流れる予定かな。
曲作りは、なかなか集中した時間が作れなくて全然出来てないけど、コンスタントに出来る様になったらフリーDLのレーベルも始めたいなーって思っている。

あと、トラコネね。Tribal ConnectionってJUNGLEのパーティーを渋谷の虎子食堂でやってます。年内は11/25(金)が最後で、ゲストにThe Chopstick Killahzを迎えて開催します。The Chopstick Killahzは俺が今一番注目してるアーティストなのでとても楽しみです。

来年は奇数月の第二土曜日にレギュラーイベントとして開催してるんで是非チェックしてください。


インタビュー/文:GHz Staff
**このインタビューは2016年10月14日に録音されました**