サイケアウツG 特集PT.3

サイケアウツG特集, 未分類

サイケアウツG新作リリース記念特集の第三弾は、アーティスト達が選んだサイケアウツ / サイケアウツGの名曲集の続編!
今回も国内の様々なジャンルのアーティストの方々にご参加して頂きました!

90年代のパンキッシュなサイケアウツの曲からダブステップ~ベースライン・ハウスを取り入れた サイケアウツGの曲まで様々な名曲が選ばれており、サイケアウツG/大橋アキラ氏が日本の音楽シーンに与えた影響力の強さが感じられる内容です。

そして、遂に待望の新作『Pilling』がCD&デジタルでリリースされました!
是非とも最新のサイケアウツGサウンドを体感してください!



Cycheouts G / Pilling CD + T-shirst + 特典DLコード・セット 
http://mxcxshop.cart.fc2.com/ca2/87/p-r-s/



100mado(Back To Chill)

https://soundcloud.com/100mado
https://twitter.com/dj100mado

Cycheouts Ghost – Physalis
https://www.discogs.com/ja/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%B1%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%84G-Sim-Stim-%E6%93%AC%E9%A8%93/master/606834

サイケアウツから一曲のみ選ぶのははっきり言って無理です。
さらに、97年から5年ほど関西に住んでいた自分にとっては、数々のライブも見てきたしホントその存在は圧倒的なんです。
とはいえ…音源…New Rally X ’96も勿論なんですが…色々考えた結果この曲を。

リリースは2005年の12月、Rephlex Recordsの「Grime」とかTempaの「Dubstep Allstars」がリリースされたのが2004年なので、ここまでパッケージされたものをリリースして「まさに今!反応早すぎ!さすが!そしてああ!この音は…サイケアウツだ…!」と思ったことは鮮明に覚えています。世界的にもシーンが魑魅魍魎と混沌した中、完全にハイクオリティな上に、圧倒的なサイケアウツ節。UKになびくわけでも無く日本でこういう事を好き勝手にやるその自由さに大変勇気を貰えました。

この曲はamen使いな上に途中からDark Raveモードに突入してbpmが上昇!amenが乱舞しつつも少し抑揚が利いていて構成的にDJでもかなり使いやすく、イベントでもむっちゃ使い倒し!ました!

今回手掛けさせて頂いたRemixに関しても書こうと思ったんですがそれはまた別の機会に…
ほんとうにとにかく語り尽せない…
サイケアウツ最高!

■余談
このアルバム好き過ぎて全面的に使ったmixも作ったり…こんなに使ったら普通怒られますよね…
100mado_djmix_cycheoutsG_vs_famousGRIME

BUBBLE-B (SPEEDKING PRODUCTIONS/本店の旅)
http://www.bubble-b.com/
https://1goten.jp/

サイケアウツG – TR2 (Simstim)

2005年にROMZからリリースされたアルバムの中からこの曲を選ばせてもらいます。
MCロックンロール氏のボーカルがフィーチャーされた歌ものトラックで、過剰なほど気持ち悪い曲で大好きです。

サイケアウツを初めて見たのは90年代末の難波ロケッツで、メンバーがたくさんいるカオスなステージと、やたら格好いいブレイクビーツ遣いに圧倒されました。大津出身の田舎者だった僕は、サイケアウツの音に猛烈に「大阪」を感じたのです。何がどう大阪なのかは上手く説明出来ませんが、この雰囲気は大阪の、しかもダウナーでグレーな雰囲気のある下町から発せられているに違いないと、勝手に想像していました。オシャレで洗練された東京の街から出てくる音ではないと。そしてどこか呪術的なボイスサンプル遣いもまた、古くて小さなお寺の多い大阪の南の方の街に漂う独特の不気味さを勝手に感じ取っていました。全然違う感じだったらすみません、一方的な想像です。

その後、梅田のソレイユという今は無きレコード屋で、僕は当時自分のユニットである「カラテクノ」の1stアルバムのカセットテープを委託販売させてもらっていたのですが、横にはサイケアウトのカセットテープが置かれていて、妙に緊張したのを覚えています。ここに並ぶとはタダ事じゃ無いぞと。

僕にとってサイケアウツのサウンドの印象は、難波ロケッツで見た当時から今に至るまで、全くブレてません。この最新作「Pilling」でもまさにそんなサイケアウツサウンドが炸裂していて最高でした。
かなり複雑なリズムとミックスが施された逸品ですが、不思議と聴きやすくてキャッチーなんです。やたらヌケてくるAmen、さりげないサブベース、まさに音の粒が立っていると言いますか、DTMでダンスミュージックを作る者ならこの境地を目指すべき経典だと思います!

L?K?O
https://twitter.com/LKOarabia?s=09

サイケアウツ – Cyber Pirates

サイケアウツはGhost、G名義の曲も合わせて思い入れのある曲がホント多くて、1曲選ぶっていうのがホントに難しいんだけど…96年の1st「King of Beats」からの1曲目を選んでみました。
カセットテープのリリースにも関わらず、カリブの海賊サンプリングがディズニーに訴えられかけたっていう曰く付きの1曲。さすが難波の海賊王!
自分のAmen/ドリルン愛を決定付けたこのテープは自分にとっての永遠のクラシックです。ジークジオン!

UTEROZZZAAA
https://soundcloud.com/u-hangnoda

サイケアウツG – Prapañca

自分は、「てめえら人間じゃねえ!叩き斬ってやる!!」で有名な萬屋錦之助主演 「破れ傘刀舟 悪人狩り」のテーマ曲がサンプリングされた邦題[戯論]をfavoriteに挙げさせて頂きます。英語のタイトルは、Prapañca で良いのでしょうか? ヒンディ―語でपरपंचाでしょうか?ちょっと間違っているかも。。(笑)

大橋氏と初めてお話させて頂いたのは、当時Shaka-itchiが働いていた大正の店だったと記憶しています。
その少し前にリリースされた「BEUTY BURST」というMADMAXのトリビュートオムニバスに参加した際、自分の音源を氏にマスタリングして頂いたと同作品の主催LUCKY氏から伺っており、そこで飛躍的に良い仕上がりにして頂いたと思っていましたので御本人と、お会い出来た事が嬉しかった思い出です。

その後、念願叶って自分の2枚目、3枚目の単独フルアルバムをマスタリングしてもらいながら、周波数の話等、聞かせて頂きました。
それらの科学的に音を追究した理論は、その後の自分の海外における活動でも何処に行っても通用する事でした。いや~、好きですわ~!

YOCO ORGAN
http://yocoorgan.com/

YOCO ORGAN – FLAPDOODLE (CycheoutsG remix)
https://itunes.apple.com/jp/album/flapdoodle-cycheoutsg-remix/516490183?i=516490397

当時 サイケアウツさんの事は一方的にファンとして知っているだけで面識はありませんでした。
リミックス作品を検討する中で無謀にも名前があがり勇気を出して送ったメール。
返事を開いたときのドキドキをまだ覚えています。
そして実現した、僕らにとっては夢の一曲なんです。
(くさいとか言わないで、マジだから)

期待を高めるリフが鳴るイントロから畳み掛けるように展開していくリズム、
構成もすごく気に入っていてラップ曲としてもすごく強いんです、
ライブで演るとよくわかります。
歌ってると激しいけど少し繊細な気持ちにもなって
不思議な曲でもあります。

曲の完成度はもちろんですが、金沢の見ず知らずのラップユニットからの依頼を
フラットに受け止めてくれたことがまず嬉しくて。
自分らで不可能をこじ開けていく、という今のYOCOのテンションにとって礎となりました。
今思い返しても感謝しかありません。
この曲はもっと知られてほしい、と強く願っているし
これからも現場で鳴らして恩返ししたいです。

2018年末、僕らの最新作もアーメン、ジャングル、レイブへと傾倒しました。
このタイミングでのサイケアウツ新作リリースは希望だし
間違ってなかった!と勝手に勘違いしています。

SHaKa-iTCHi
https://soundcloud.com/shaka-itchi

UTEROZZZAAA – Propaganda Buster Cycheouts G RMX

2012年に発表されたアルバム、UTEROZZZAAA「PROPAGANDA BUSTER」の標題曲をCycheouts Gがリミックスしたこちらの一曲を選びました。

最初この組合わせを見たとき、サイバーパンク・ノイズ・インダストリアルを地でいくUTEROZZZAAAをCycheouts Gがどうリミックスするのかワクワクしましたが、聴いてみて両者の世界観や反骨精神のようなものがこれ以上ない素晴らしい形で融合した良作だと直観しました。

退廃的音世界に叩きつけられる3拍子アーメンがスタンダードなリズム展開を心地良く逸脱し、原曲にあるサンプリング音声もその政治性から開放され無機質な電気信号へと無限後退していく、機械的ユートピアの果てまで飛ばされそうな4分間。

DJプレイで使い易いものではないと思いますが、これをピッタリハマるタイミングでかけれたら最高だなという、自分にとっては挑戦心を揺さぶられるような曲です。

栄免建設株式会社
https://soundcloud.com/amenkensetsu

FFF – Torturing Soundbwoy (Remix By Cycheouts Ghost)

2011年リリースのFFF 「20.000 Hardcore Members Can’t Be Wrong」収録の「Torturing Soundbwoy (Remix By Cycheouts Ghost)」を選ばせていただきました。

FFFによる原曲はsleng teng使いのBassが特徴的なBPM180のJungleチューンですが、BPMが130まで下げられたGarage/Bassline Houseに生まれ変わっています。
Bassはsleng tengのバイブスを残しながら独特なリズムにアレンジされ、ビートはGarageのリズムを中心としながら、それに刻まれたAmenを自然に加えるという、まさにサイケアウツGにしかできない芸当を楽しめる楽曲になってます。
2011年発表の曲でありながら、近年復興しているBassline Houseと新たに生まれたSlow Jungleの両方の要素を合わせた楽曲と言えると思います。

2004年のVikalpa [分別]ですでにDubstepを取り入れ、2011年リリースの楽曲が2018年のClubシーンでも映えるサイケアウツG。
さて次なる新作、時代が追いつくのは何年後でしょうか?

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GHz Blogで公開しているサイケアウツG特集も合わせてご必読を!
http://ghz.tokyo/2018/12/20/cycheouts_pt1/
http://ghz.tokyo/2018/12/25/cycheouts_pt2/