“GHz Interview16” Sprout(3×6&Colon)

GHz Interview

日本唯一のHardcore DnBパーティー「Sprout」へのスペシャル・インタビューを公開!
Sproutの中心メンバーでありレーベル”ICONOCLAST RECORDINGS”のオーナーでもあるDrum&Bassプロデューサー/DJの「3×6」さんと、Sproutを拠点にDJをされながらユニット「Crossbreed 4 Headz」での活動やIllegal Wave RecordsやAntinomie BASSのコンピレーションにも楽曲提供している「COLON」さんのお二人にダークステップ/ハード・ドラムンベースに関してお話をお聞きしました!

近年は日本でもダークステップはドラムンベース・リスナーを中心にハードコア・テクノやエクストリームなダンスミュージック好きに広く認識されてきており、ダークステップから派生したジャンルであるクロスブリードの出現によって更に大きなムーブメントとなり今も着実にファンを増やし続けています。
そして、長年に渡ってダークステップの凄さや面白さを日本のシーンに紹介してきたのがSproutでした。
Limewax、Forbidden Society、Donny、DJ Hidden、Current Value、Counterstrikeといったダークステップ・シーンのパイオニア達の来日公演を数多く成功させ、イベントやDOMMUNEなどでの特番でダークステップの魅力を伝えてきていました。
今回のインタビューではSproutの歴史と共に過去から現在までのダークステップ事情を教えていただきました!

ダークステップに関しては過去に3×6さんがGHz Blogの為に執筆してくれた特集記事「THIS IS DARKSIDE OF DRUM & BASS」にて詳しく書かれていますので合わせてご必読を!
http://ghz.tokyo/category/this-is-darkside-of-drum-bass/

Sprout
https://twitter.com/sprout_dnb
中野ヘビーシックゼロをベースに年数回開催されているダークドラムンベースパーティー。
Current Value、Limewax、DJ Hidden等の海外プロデューサーや著名な国内アーティストも多数出演。レジデントメンバーのDJプレイがDOMMUNEでも数度放送され、その特集番組でダークステップが全国的に大いに注目された。
2017年現在Sproutは無期限休止中で、主催者の一人3×6が後身に当たるパーティー”DEAD SECT10N”を立ち上げるなど、各メンバーはそれぞれの活動を続けている。



Q1.
どういったキッカケでドラムンベースと出会いましたか?

3×6.
「ブギーポップは笑わない」という深夜アニメのCMアイキャッチにAmen Breaksのジングルが流れるんですが、あれが初めて聴いたドラムンベースだったと思います。後にAtari Teenage RiotやAsian Dub Foundationで同じビートの曲を聴いて「これこれ、こういう速いビートの音楽なんていうんだろう?」っていう疑問に専門学校の友人が「これはドラムンベースだよ」と答えてくれて、そこで初めてドラムンベースという音楽を認識したんだと思います。覚えてる限りでは。

Colon.
音ゲーを通してジャンルの存在を知りまして、beatmania IIDXなどに曲を提供しているteranoid(kors k)のstill dopeという曲にかなりハマっていた記憶があります。
海外産の曲を聞くようになったのは、2010年前後でPendulumを知ったのと、Q3でも述べますがCrossbreed/Darkstepにハマったのが一番大きなきっかけじゃないかと思います。

Q2.
お二人はドラムンベースのDJとしてキャリアをスタートさせたのでしょうか?当初はどんなスタイルのDJをされていましたか?その当時は日本のシーンではどんなスタイルのDNBが人気でしたか?

3×6.
僕はDJより作曲が先でした。専門学校の友達と始めた同人音楽サークルが作曲活動のスタートで、その時は4つ打ちでもロックでもヒップホップでも何でも作ってたんですが今の3×6って名義にしてドラムンに絞ってソロ活動しようと決めて、曲作りながらターンテーブル等機材を集めていきました。プレイは今とそんなに変わってないです。Technical Itch、Gridlok、Evol Intent、等。人気っていうとやっぱりUKのアーティストが人気だったと思います。あとPendulumは今も昔も人気がありましたね。まあ当時からメインストリームよりアンダーグラウンドばっかり追っかけてた人間で、あんまり日本のシーンはこうだったって言える立場に無いんですが、当時DJを見に行ったアーティストだとPhotekが印象的でした。

Colon.
DJ開始当初はハードコアテクノ(Mainstream Hardcore, Industrial Hardcore)を中心にDJをしていましたが、Crossbreedがメインのジャンルになって以降、Neurofunkなども多用するようになり、現在ではドラムンベースのみのセットもやるようになりました。

Q3.
ダークステップ/ハード・ドラムンベースを知ったのはいつ頃でしょうか?

3×6.
ドラムンベースに興味を持った頃からダークなものが好きだったんですが、僕にドラムンをすごく布教してくれる別の友人がいて彼が「めっちゃ激しくてヤバいのがある!」って勧めてくれたのが”Kryptic Minds & Leon Switch – Blackout 1 & 2″で、当時ダーク系ドラムンのCDアルバムが入手困難で選りすぐりなんてできる時代じゃなかったんですが、それがタワレコに入荷しててそこのレビューでも「思わず年齢制限を設けたくなるくらい邪悪」とか「まるで悪魔に魂を売ったかのようにダーク」とか書いてあって、もう最高!て感じで。実際聴いてやっぱり最高でした。このCDの出会いが僕が今の3×6としているきっかけといってもいいと思います。
あと、Current Valueを初めて知った時も衝撃でした。2008年にDylanが来日した時の最初にプレイした曲がCurrent Valueの曲だったんですが,今までのドラムンの概念を壊すような本当に異常な曲で、「ヤバイ!ヤバイ!」って歓喜しながら踊ってましたね。その後、ネットでDylanのセットリストを調べてこの周辺全部掘ろうと決意しました。ダークステップというジャンル名を知ったのもこの辺りをチェックしてる時でした。

Colon.
2010年の春くらいに”Crossbreed Definition Series Part 1”という、Crossbreedというジャンル名の初出となるリリースが出ました。
当時高校生だった僕はたまたまレコード屋さんのドラムンベース棚でそれを見つけてしまい、あまりの変態的な音に衝撃を受けました。後でtwitterでフォロワーの方にそれがダークステップだと教えてもらった記憶があります。(当時はCrossbreedという言葉がジャンル名だとはほとんどみんな分かってなかったのではないかと)
で、それからTOAのコラボ相手であるCoohやSPL、Counterstrike、Donny、Current Value、Switch Techniqueといったアーティストに行き当たり、そこを芋づる式に辿っていってThe PanaceaやLimewax…とダークステップを聴き漁っていった記憶があります。つまり、端的にいうと僕がDarkstepを知ったのはCrossbreedがきっかけでした。

Q4.
Sproutが始った経緯を教えてください。当初からダークステップのイベントとして開始されたのでしょうか?
Sproutが始った頃にはどんなダークステップのリリースがありましたか?海外でのダークステップ・シーンはどんな状況だったのでしょうか?

3×6.
Sproutの創始者はYoshさんという方で、現在のSproutは僕とMedicoが彼の引退後、運営を受け継いだ形なんですね。なのでいつ始まったのか、どういう経緯で始まったのかは今、正確には不明なのです。YOSHさんとも連絡が途絶えてしまったので…。だからSproutって第何回とかナンバリングされてないんですよね(笑)
僕は元々はSproutの常連客だったんですが、遊びに行ってる内にMedicoやYoshさんと仲良くなって気づいたら出演してて、気づいたら主催者になってたという感じです。
Sprout初期頃のシーンではLimewaxが若手の天才ニューカマーとして持て囃されていた時期だと思います。Freak, Barcode, Tech Itch Recordings が勢いのあるレーベルでした。ダーク/ハードドラムンベースの中でも特に狂気的な音のこのシーンが独立して出来つつあった時期だと思います。

Q5.
改めてお聞きしたいのですが、ダークステップの定義とはなんでしょうか?ダークステップ・シーンにおいて重要なプロデューサーとは誰でしょうか?ダークステップのどこに魅力を感じましたか?

3×6.
一言で言えばある程度以上の激しさがあるダークなドラムンベースの総称ですね。当時のDom & RolandやTechnical Itchをダークステップっていうのも間違いじゃないし、やっぱりLimewaxとかSPLがそうっていう人もいるだろうし未来はまた別の人の名前が上がるかもしれない。ドラムンベースの中でも変化の目まぐるしいシーンだと思います。

Colon.
2,4拍にスネアを配置した一般的なドラムンベースのリズムから外れより細かく手数が多くなったビート、メロディアスな要素を排したダークな雰囲気…というのが僕の思うジャンルの定義です。
代表的なアーティストを挙げると、Technical Itch, Current Value, Audio, Evol Intent, Limewax, The Panacea, Dylan, Donny, Katharsys, DJ Hidden, Eye-D, Switch Technique, Counterstrike, Forbidden Society, Cooh, Peter Kurten, Nanotek, Receptor, Brainpain, ……といったところでしょうか。

僕がダークステップのどこに魅力を感じたかというと、音色の個性と変則的なリズムですね。メインストリームなドラムンベースとは違って曲中に分かりやすく盛り上がる展開はほとんど無いですし、曲を繋ぐことで展開を作っていく…というスタイルにならざるを得ないのですが、それが僕がDJにおいてやりたいことと合致していたという感じです。

Q6.
ダークステップがシーンに登場した時に海外のダークステップ・アーティストやSproutの皆さんも含めてその当時の現行のDNBへのアンチテーゼ的な意思などはあったのでしょうか?

3×6.
アンチテーゼというか、他のイベントにいっても満足できない、もっとこういうのをいっぱい聴きたいんだけど全然かからない!という気持ちはありましたね。でこうしているのはDIYした結果だと思います。でもダークステップは親ジャンルであるドラムンベースにはリスペクトの心を持っていますよ。アンダーグラウンドがメジャーをどうこうというのはあまり聞いたことはないのですが、DnB以外、EDMやBrostepにセルアウトしたプロデューサーがディスられるのはたまに見受けられましたね。

Q7.
ダークステップ・チューンのオールタイム・ベストを3つ教えてください

3×6.
Gein – We Don’t Know
SPL – Run from the Feeling
Evol Intent & Ewun – The Rapture

Colon.
Current Value – Dark Rain
KJ Sawka – New Life (Technical Itch Remix)
Limewax – Agent Orange

Q8.
Sproutが始った当初日本のDNBシーンにダークステップ/ハード・ドラムンベースをプレイされていたDJや楽曲製作をされていたプロデューサーは居ましたか?その当時、国内のレコード店でもダークステップ系の作品は販売されていましたか?

3×6.
Vampire RecordsからリリースされているDOGMAさん、Anodeさんが所属していたGravity Zero等がかっこ良かったですね。また渋谷のHangoverというパーティーでDylan & Robyn Chaos等がゲスト来日してとてもハードなパーティーが催されていました。レコードは都内での取り扱いしか把握してないのですが渋谷ディスクユニオンとテクニーク、あとはもう店舗は無いですが高円寺エレクトロバイオレンスやワルシャワにもたまに入荷したりしていましたね。

Q9.
ダークステップというとゴシックでホラーなビジュアルイメージが強いのですが、これは何の影響なのでしょうか?

3×6.
そうですね。中でもサイコパスとかシリアルキラーみたいな猟奇性のあるモチーフが多いと思います。まあ音楽的に激しいジャンルですけどマッチョではないですよね。ゲーム的な役職で例えるならファイターよりアサシンって感じがしますよね。Gein やPeter Kurtenは実在した殺人鬼の名前が由来ですし当時大手レーベルのFreak Recordingsのレコードのジャケットやイベントフライヤーのアートワークはそういう感じのものばかりでした。まあこの界隈ホラー映画とかオカルト好きな人が多いんだと思いますね僕を含めて。(笑)

Q10.
2010年以降からCrossbreedが出現してきましたが、Crossbreedに対する見解を教えてください。近年のダークステップ・シーンはCrossbreedに飲み込まれているように見えますが現状のダークステップ/Crossbreedシーンをどう思いますか?

3×6.
Crossbreedの普及によってダークステップやドラムンベースを、それまで聞かなかった人達に認知させさせることができたのは大きな恩恵だと思います。また国内でもCrossbreedやHardcore DNBを作る若手の方が増えてきて大変良いことだと思います。ただやはりハードコアシーンからのフィードバックの方が大きいので、ドラムンベースのヴァイブスは薄れていってる感じはしますね。もうちょっとバランス取れたらいいなあとも思うんですが、「クロスブリードとはかくあるべき!」みたいな小うるさいことも言いたくないのでただ変化を見守りたいと思っています。

ダークステップ・シーンがCrossbreedに飲み込まれているということですが、ドラムンベースとハードコアをクロスオーバーさせた立役者的なレーベル、PRSPCT Recordingsにダークステップのトップアーティストの多くが所属しているのでそう見えるのかもしれません。しかし、彼らの音楽性自体はそこまでハードコアに染まる事もなくさして昔と変わってないのですよね。まあ敢えて言うなら現在はクロスブリードやブレイクコアシーンも巻き込んでPRSPCT一強状態というか…他にも勢いのある強いレーベルが出てきて欲しいですね。「とりあえず〇〇〇周辺聴いておけばOK」っていうのは手軽だけどなんだかそのシーンの底が浅そうにも見えます。まだまだ知られていないダークで危険なレーベルやアーティストは世界にもっと存在しますし、ハードコアとのクロスオーバーとは別のムーブメントも今後生まれてくるはずだと思います。事実、ダークステップシーンに変化を与えているジャンルとしては他にNeurofunkの存在も大きいですね。

Colon.
2010〜2011年にGenosha One Seven Fiveからリリースされた、”Crossbreed Definition Series”においては、ドラムンベースともハードコアともつかない曖昧なスタイルがCrossbreedの定義として提示されていたように思います。

では現在でのCrossbreedというジャンルがどうなっているかというと、基本的にはハードコアとドラムンベースのどちらかに二極化しているかな…という印象を受けます。例えばSinister SoulsやFragz、Gancher & Ruin、Triamer & Nagatoあたりはニューロファンクを始めとしたドラムンベース路線ですし、一方でDeathmachineやThe SATAN、I:Gor…などはハードコアな曲が多いと思います。
ただ、ジャンル提唱者のThe Outside AgencyやSwitch Technique、Wavolizerあたりの曲は判別が難しく…新曲が出る度にジャンルの定義に悩まされます(笑)

Crossbreedにダークステップシーンが飲み込まれたかどうか…という点に関しては僕はあまり自信を持って答えられないのですが、Q5で挙げたアーティストの最近の動向を見ても、Crossbreed路線なのはDJ HiddenとSwitch Techniqueくらいで、どちらかといえばニューロファンク方面に流れた人の方が多いように思います。


Q11.
Core Step(https://soundcloud.com/sinister-souls/dj-technorch-gothic-system)、Bumba(https://www.youtube.com/watch?v=DiIMUParTLI)、Skulltrap(http://originalmunchi.tumblr.com/post/41945936944/vol-i-skulltrap)、といったダークステップシーンの中で誕生したサブジャンルや手法があるかと思いますが、世の中的には余り知られていないが個人的に推したいスタイルはありますか?

3×6.
アーメンダークステップやダークジャングル、アーメンブレイクスへの回帰みたいなオールドスクールな音が最近好きですね。Deformer、Voyage、Smyla等。
DeformerはPRSPCTだし、VoyageはTech Itchだし、アーティストが居るところが固まってないのも良いですね。でもそういう音に懐古的になっているというよりは、アーメンに限らずブレイクビーツ的なダークステップは今主流のEDM的なリッチな音と対極にあるような感じがしてこっちの方が純粋にドープかなって思っています。

Colon.
Yellow Stripe RecordingsやCulture AssaultでリリースしているオランダのYMBというアーティストがいまして、彼がしばしばRavestepというスタイルの曲を出しています。要はオールドスクールなネタを上に乗せたCrossbreed/ドラムンベース、というものなんですが、ダークで陰鬱な曲が多いこのジャンルの中で特に異彩を放っていると思います。

Q12.
SproutにはDJ Hidden、Counterstrike、Current value、Forbidden Society、Donnyといった海外アーティスト達も積極的にブッキングして日本ツアーをオーガナイズされていますが、その中でも印象的だったアーティストは誰ですか?

3×6.
Forbidden Societyが最初に僕主催のSproutで呼んだ海外アーティストで、やはり彼を最初に呼んでよかったなって思ってます。僕が知ってる中ではで一番日本好き外人ですね。他のアーティストを呼べたのも彼のおかげです。Current Valueは東京の観光をほとんどヘッドフォンショップで過ごすほどのヘッドフォンマニアで、DJ Hiddenはゲーム大好きで家族思い、Counterstrikeは皆の兄貴って感じでDonnyはいつも笑顔。皆個性的でいい人ばかりです。

Colon.
Current Valueですね。アテンドでどこに連れて行ったらいいんだろうと悩んでいたのですが、彼はかなりのイヤホン/ヘッドホンマニアで、だいたいどの日も専門店や家電量販店でヘッドホンを試聴してたみたいです…。(僕がアテンドした時も高級機から安めのモデルまでなんでも試聴してました)
アテンドの時点で面白かったのですが、イベント自体もかつて見たことがないほどの超満員で、フロアにいるのが物理的に不可能そうだったので僕らはDJブースの後ろから見てました。外タレのプレイを後ろから見たのは初めてです。
かけてる曲がヤバいのはもちろんのこと、プレイのスタイルも面白かったですね。PCでAbleton Liveのようなソフト(名前を聞いた気がするんですが忘れました)を使っていたのですが、iPadのアプリからフェーダー等を操作して、しかもイヤホンでモニタリングしている…というなかなか珍しい構成でした。色んな面で衝撃を受けたゲストでした。


Q13.
Current ValueやSPLといったダークステップ・シーンのパイオニア達がメインストリームよりのDNBトラックをリリースしていますが最近の彼等の作品をどう思われていますか?

3×6.
先の質問でも触れましたがNeurounkを作り始める、又は転向してしまうダークステップアーティストはけっこういるのですが、その変化への評価はそれぞれですかね。
Current Valueは以前のドラムドカバキな音も好きですが、今の音はコレもアリ。メインストリーム寄りのDNBを作ったところでやっぱりぶっ飛んでてオンリーワンですからねCVは。ヤバかったら別にダークステップじゃなくてもOKというスタンスですね僕は。ダークステップ自体がヤバイ!と思って好きになったジャンルなので。
一方で誰とは言いませんがメインストリーム化で完全につまらなくなって前の方が良かったってアーティストもいるのも事実です。Neurofunkはダークステップより個性を掴みにくい音楽ですので、同じアーティストの曲でもダークステップなら一発で誰の曲かわかるのにニューロだとわからないなんてことも多いです。実は最近のCurrent Valueでさえも聴きこむまではEPの曲が皆同じに聞えるなんて現象もありますからね。(苦笑)

Colon.
Current Valueは確かにニューロ方面に寄っていますが、彼らしい個性は未だ健在だと思います。
僕の最近のお気に入りは、Blackout Musicのコンピレーションに収録されている Pythius – BBT (Current Value Remix)という曲です。4小節ごとに変則的なリズムとスタンダードなドラムンベースのリズムが交互に来るという面白い展開で、ベースやドラムのキレも抜群だと思います。
SPLに関しては最近ドラムンベースのリリースがあまりないようなので、ちょっと寂しいですね。2015年に出たBristol Transmissionという曲は結構好きでしたし…次はいつ出るのかなと期待しています。

Q14.
CrossbreedやNeurofunk化が進む中でもダークステップやスカルステップを作り続けているクリエイターも多いかと思いますが、現在のダークステップシーンの中で注目しているクリエイターは?

3×6.
Switch Technique, Limewax, DJ Hidden, Katharsys 特にこの4組は毎回リリースが楽しみですね。シーンの中でも特に独創的で天才肌な人達だと思います。ニューカマー的なアーティストを挙げるなら前述したVoyage、あとHardcore界出身のSkim & Jdamも最近精力的にドラムンベースを作ってて注目していますね。

Colon.
Crossbreedにもニューロファンクにも行かず、自分独自のスタイルを貫き通しているアーティスト…というとLimewax、Katharsys、Donnyあたりはそうなのではないかと思います。
中でも僕が好きなのはLimewaxですね。彼がThe PanaceaとやっているGoldberg Variationsというユニットも好きです。正気とは思えないようなリズムの曲ばかりなので一度聞いてみてください。

Q15.
現在の日本のダークステップ・シーンはどういった状況でしょうか?今注目している日本人クリエイター/DJはいますか?

3×6.
僕のSprout加入時に比べて、ダークステップの認知度、プレイするDJの数は増えたと思います。しかしその中でも、いろいろやってみたいって内の一つの選択肢としての「ダークステップやりたい」っていうのが大体で、このジャンルに根ざす、またはこのスタイルでやっていくぜ!というような期待のニューカマーの登場はまだまだこれからですね。
注目しているのは、僕のレーベルからリリースしていて今年新しくはじめたパーティーのサポートもしてくれている8 to 7くんと、oliくん、ダークステップとダブステップとヒップホップでスクラッチDJしてくれるDJ YEWくん、北海道でゴルジェ等も作られているIndus Bonzeさん、大阪のAnodeさん、あとKurosu_coreさんも何年か前に一度DJ拝見してとてもよかったですね。ダークステップじゃないですがGoth-Tradさんもリスペクトしてます。

Q16.
今後のダークステップ・シーンはどういった流れになると思われますか?更にNeuro化が進むのか、もしくはCrossbreed化が進む形になるのでしょうか?

3×6.
そのどちらでもない第3の道を歩んで欲しい…いや、多様性に富んでこそと思っているのでそもそも選択肢である必要は無いのですが。今はTechnical Itch周辺のResistanceというムーブメント、これは音楽的にはTechstepのリバイバルみたいなものと捉えているのですがそれに注目しています。Methlab周辺の未来的なニューロファンクにも注目していますね。これもうダークステップって扱いでいいのでは?って凄まじい曲が多いので好きです。

Q17.
今後のSproutの予定と皆さんの予定を教えてください

3×6.
ここまで語っておいてって感じなのですがSproutは現在休止中で、3×6は新しくDEAD SECT10Nというパーティーのオーガナイズをしています。Sproutとは少し異なるコンセプトなのですが、やはり日本で一番ダークステップを聴けるイベントではあると思います。それに加えて自分のレーベルIconoclast Recordingsの運営や自分の楽曲制作に力を入れていきたいと思います。本当はプロモーターやオーガナイザーとしてより、アーティストとして評価されたい人間なので。(笑) まあそれ以外でもダークステップっておもしろい!かっこいい!って思ってもらえるような事を思いついたら何でもやっていきたいですね。

Colon.
7/22 (Sat) 16:00〜 DEAD SECT10N @渋谷dimension
7/29 (Sat) 16:00〜 1992’s @渋谷dimension
http://twvt.me/1992s
8/5 (Sat) 12:00〜 DefDistortion 3RD ANNIVERSARY @渋谷R-Lounge (as Avenge Trekkies)
http://defdistortion.wixsite.com/defdistortion/3rd-anniversary
10/8 (Sun) HARDGATE06 @渋谷clubasia (as Avenge Trekkies)

3×6
https://twitter.com/kozi3x6
https://soundcloud.com/kozi3x6
Colon
https://twitter.com/azure_colon
https://soundcloud.com/colon_dnb