“GHz Interview11” Stazma The Junglechrist

GHz Interview, Murder Channel

今回のGHz Interviewは、革新的なブレイクコア・サウンドをリリースしている次世代ブレイクコア・アーティスト「Stazma The Junglechrist」が登場!

08年のデビュー以来、フランスの名門ブレイクコア・レーベル「Peace Off」からハイクオリティーなブレイクコア・サウンドのリリースでシーンに衝撃を与え、ブレイクコア界の期待の若手アーティストとして世界中のコア層から支持されています。
DJ TECHNORCH、Bong-Ra、DJ Skull Vomit、deathcountへのリミックス提供やDominator、BangFace Weekenderなどの大型フェスティバルにも出演。
マスタリング・エンジニアとしても活躍しており、Peace Off、PRSPCT、Murder Channel、 Kaometryといったレーベルの作品のマスタリングを数多く手掛けています。

今月にはMURDER CHANNELから待望の新作ミニ・アルバム「Itch」を発表。アシッドを全面に押し出した最上級のACIDCOREサウンドでファンの期待に応えました。

ブレイクコアを中心に様々なジャンルのリスナーからも注目を集めているSTAZMAの本邦初公開となるインタビュー!是非ご一読下さい!



Q1.
出身地はどこですか?いつから音楽制作を開始しましたか?

プロバンスと南フランスのDigne LesBainsと言うアルプスの中間にある小さな町の出身。
山と森に囲まれた良い場所なんだけど、良い所すぎて若者には全然やることが無くて退屈な所なんだ。だから、僕は親友と一緒にロック、メタル系のバンドを始めた。僕はベースギターと(駄目駄目な)ボーカルを担当した。
ベースの演奏に少し慣れた頃、馬鹿げてて凶暴で予測不能な音楽に興味を持って、グラインドコア、ファンク、レゲエとか、メンバーが興味をもったものは何でも即興で弾くようになった。一番長い友達のDavid Decastilleと共に(彼は現在、素晴らしく才能ある映像作家だから、チェックしてみて)ベースとドラムのシンプルな即興バンドを始めて、Digneで数回小さなライブをした。
最初は2006年頃だったかな、高校の終わり頃に電子音楽を始めた。

Q2.
ソロプロジェクトであるStazma The Junglechristを始めたのはいつ頃ですか?最初からブレイクコアの楽曲を製作していたのでしょうか?Stazma The Junglechristの由来は何ですか?

Stazmaは2008年に始めた。当初は、今とは違うタイプの音楽を作ってたんだけど、ジャングル系中心だった。
あと、僕がPuppetmastazを聞いてた頃の名義はMastazだった。
初めてのサイトを作った際、他のプロデューサー達に自分の曲をシェアしてた。Mastazをオフィシャル名義として使ってたけど、ある時期から『名前を変えたいな』と思ってたら、友達から名前を反転させるアイデアをすすめられて、Stazmaになった。ジャングルクライストは、僕がロン毛でちょっとだけあの有名人なヤツに似てたからさ。

Q3.
フランスのブレイクコアシーンは大きいと思います。あなたがフランスではまず外せないと思うブレイクコア・アーティストは誰ですか?
現在のフランスのブレイクコアシーンについてどう思いますか?

IgorrrやRuby My Dear、Rotatorを始めとするたくさんの才能ある音楽プロデューサーが活動してはいるものの、現在のシーンは割と静かめかな。
ちなみに、僕が最初に影響を受けたのはPeace Offのメンバーだった。特にRotator、Krumble、Cardopusherによる影響が強い。だから僕の最初の楽曲が、このレーベルからリリースされたのは本当に幸運だと思う!

最近のシーンの問題点は、ヨーロッパ全土に共通の問題だと思うんだけど、小さなクラブがイベントをオーガナイズするのが大変で閉店していっているってことだ。
イベントをオーガナイズしたくても、小規模で音が悪いハコか、そもそも満杯にできない規模の大バコを超高額で借りて赤字を出すかの選択が迫られる。結局そこまでしてまでイベントをオーガナイズしようとする人なんて、ほんの僅かだ。

Q4.
最近の使用機材を教えてください。

僕のデスクトップパソコンで作ってるから、スタジオ機材って程の事でもないんだけれど。
インターフェイスはRMEのUCX。スピーカーはAdamのA77x。そして、Elysia analog studio gear の500ラック(Eq, saturation and soon compressor)と、ベース、ギター。ここ数年の僕は、かなりアナログシンセにはまってて、Moog Sub Phatty、Elektron Analog Four、2Methylが作った a Xoxbox (303 clone)と、大体Intellijel とMake Noiseのモジュールを中心にケースに納めたのを使ってる。

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Q5.
マスタリングエンジニアを始めたのはいつからですか?

2008年から2010年にかけて、サウンドエンジニアリングを学んでた。その期間中、常にスタジオワーク、特にマスタリングに興味を持ってた。
既に完成された曲を相手に時間をたっぷりかけられて、細部にこだわることだけに時間を費やすことができるうえ、自分に出来る限りの最高の形にしなければいけないあたりが良いよね。
確か、僕の最初のマスタリング仕事のクライアントはKaometry recordsからで2011年頃だったと思う。


Q6.

あなたはサンプリングを多く使用してきましたが、最近はそれほど多く無いようです。何かしらの気持ちの変化があったのでしょうか?サンプリングすることに違和感や罪悪感はありますか?

サンプリングは今も大好きだ。『自分が求めるサウンドを探求し、小さく切り取りアレンジし直す』というテクニックも昔からずっと好きだ。けど最近は、他の曲からのサンプルよりは、自分のシンセや楽器から録音した音を使ってる事が多い。
サンプル使用に対する罪悪感は全く無いけど、オリジナルのサンプルを作る方が楽しいんだよね。とはいえ、昔から気に入って散々使ってきたブレイクビーツやドラムやアーメンブレイクは普通にサンプルを使ってる。

Q7.
先日リリースされた最新作”Itch”のコンセプトについて教えてください。

このレコードにはアシッドなサウンドを多く使った。全体的には、虫たちが皆を生きたまま食べようとしているような雰囲気で、何かむず痒くて逃れられないような雰囲気を帯びてる。Tim Futurorgのアートワークは自分が期待した通りに素晴らしいものになった。


Stazma The Junglechrist / Itch (特典MIXCD付き)
front-artwork

Q8.
これまで多くの国々でライブをしてきましたが、もっとも印象的だったのは?

レバノンと日本はクレイジーだった。まず、内戦に苦しむ中東地域のレバノンにおいて、あんなにもシーンが盛り上がっているってことが驚きだった。
そして日本。ヨーロッパから来てこの国に降り立った時、まるで25年後にタイムワープしたような気分だった。もはや未来の世界だね!


Q9.

貴方はこれまでデジタル・リリースやフリーダウンロードでの配信、レコードやCDなどのフィジカルリリース、ともに多くリリースされてきました。
実際の物によるリリースと、ダウンロードリリースに違いはありますか。

実際の物がある方が安心感があって僕個人的には好きだけれど、ネットの世界だとそこを気にしなくていいと思ってる。
最近の例だと、bandcamp。bandcampでは、リスナーが楽曲に対する値段を決める事ができるんだけど、実際、相当多くの人々が自主的にお金を支払ってくれるんだよね。驚くばかりだよ。
実際の物がほしい人達はCDやレコードを買えばいいけど、実際は大半の人がレコードプレイヤーやCDプレイヤーを持っていないのも現状だ。
そういう人々でも、ネット上からデジタルファイル形式で音楽を買えるのは、大事な事だと思う。
そしてその場合、作品にお金を払うかどうかの判断は彼らに委ねたら良いと思う。だって音楽は、全ての人の為のものだから。

Q10.
今後のスケジュールについて教えてください。

リリース日はまだ未定だけど、ギリシャのアーティストInfekktedとのスプリット盤をPrspct Rvltからリリース予定。
そして今年の年末までには、自分のサブプロジェクトRepeat Eater (https://soundcloud.com/repeat-eater)のヴァイナルがリリースされる。
今一緒に活動しているプロジェクトのMat3r Dolorosa (http://www.mat3rdolorosa.com/) のニューアルバムも、ちょうどリリースされたところ。この作品と共に、これから2017年にかけて、彼と一緒にツアーを回ることになると思う。

そしてもちろん新作にも取り掛かるつもりだ。次回作では、とにかく凶暴な感じでまたやってみようと思うんだけど、これについてはまだシークレットだから誰にも言わないでくれ!!

インタビュー: GHz Stuff
翻訳: Kyoka
※このインタビューは2016年10月1日に行われました。